ボーヌの最後の審判 その2

この広間の中央にテーブルとイスが置かれていて、そこで食事をした。食器類は他の施設で用いられていたそまつな木製のものではなく錫製だった。寝具は羽布団で寒い時には湯たんぽまで提供された。それまでの人生で辛苦をなめてきた貧者たちは、死をむかえるそのまぎわに客人のような扱いをされたのだった。

修道女たちはほとんど無償で「限りなく与えつくし、忍耐をもってすべて受け忍ぶ、犠牲の精神」をもって病人たちに安らぎを与えようとした。自分の食費や衣料費などを支払って使命をはたしたのだ。なぜなら彼らは「キリストの苦しみにあずかっている人たち」だからだ。
肉体は日ごとにおとろえてゆくが、このような献身的な介護を受けられたら、心は満たされるだろう。いったい誰がこのような施療院を建てたのだろうか。
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