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2008.01.07

ボーヌの最後の審判 その4

Beaune_n

  上の写真は「最後の審判」の裏側である。左側の男性がNicolas Rolin ニコラ・ロラン、祈祷台の反対側にいるのは妻のGuigone de Salins ギゴーヌ・ド・サランである。ふたりは施療院完成後も貧しき兄弟たちを救いたいと、その運営に心血をそそいだ。

  さて5世紀以上の歳月の中で、これまでどれくらいの人々がこの「最後の審判」を眺めてきたことだろう。命の炎がつきようとするその間際に、どんな思いで見つめていたのだろうか。純白の衣装をまとった大天使サン・ミッシェル(聖ミカエル)の下げる天秤の上で天国行きか地獄行きかの審判をあおぐ裸の男。

  現世でいくら金持ちであろうと、地位が高かろうと、あの世では全く関係ない。試されるのは魂だ。誰も貧者になろうと生まれてきたわけではない。精一杯生き抜いてその結果つつましい生活を余儀無くされただけだ。大天使の頭上でキリストがそう言っているようだった。

  私はこのとき07年になくなったL'abbé Pierre ピエール神父のことを考えていた。その葬儀で多くの人が「私の父親」と慕い涙にくれていたその光景を。生涯清貧に甘んじ、弱者のために戦い続けたただの神父を、マスコミは”Le pape des pauvres”「貧者の教皇」と称しその生き様を賞賛した。

  その5につづく  その1にもどる
 

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