仏石油大手Totalなどに1億9200万ユーロ損害賠償金の支払い命令
フランスでひとつの裁判に約300億円という巨額の損害賠償命令がくだった。環境汚染により有罪判決が下された初めてのケースだった。ブルターニュの沖合いで起きたタンカーErika エリカの座礁事故の裁判だ。その概要は下記のとおりだ。
1999年12月12日フランスの重油輸送タンカー、エリカ号が、フランスのブルターニュ沖80マイルのところで、イタリアのリボルノに向かう途中座礁した。最終的に流出した油の量は1~2万トンに及ぶと推定されており、沿岸部約400キロが影響を受けたとされている。また多くの鳥も被害を受けており、2000年1月11日当時で3万8千羽に及ぶとされた。エリカ号の船齢は24年に達しており、腐食や維持管理上の問題などに責任があると指摘された。この事故を契機に油濁補償基金の限度額の改定や検査の基準などの改定が行われた。EICネット
原告は環境保護団体、漁業従事者、地元の組合やホテル経営者など101人。損害賠償金の支払いを命じられたのは、Total トタル、沈没したタンカーの船主および管理責任者、RINA (イタリア船級協会)であった。乗組員26人は全員救助されたものの環境に与えたダメージは大きく、400キロの海岸線が汚染され15万羽をこす海鳥が死んだ。
参考資料
Total Erika フランスのHP内にその経過がまとめられている。
400 km de littoral sous le mazout de l'Erilka plusnews.fr
野生動物救護獣医師協会から日本人獣医が現地に派遣された。
環境汚染により有罪判決 Les Cahiers Blancsより
ラッコたちを死においやったタンカー座礁 Exxon Valdezエクソン・バルディス号座礁とその後について。
| 固定リンク
「Bretagne 情報 1」カテゴリの記事
- Miss France 2011 決定(2010.12.07)
- ロックフェスティバル Le Festival des Vieilles Charrues(2008.02.23)
- ブルターニュ 3月のイベント(2008.02.20)
- Armor lux アルモー・リュクス、自転車チームの新ユニホーム(2008.02.19)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント