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2008.02.06

飽食の時代

  「毒入り餃子事件に新展開」などというニュースや度重なる食品偽装。これからいったい何を食べたらよいのだろう。日本に帰ってスーパーでトレーに並んだ豊富な食品に喜んでいたものの、これだけ怖いニュースが続くと消費意欲が減退してしまう。

  考えてみればブルターニュではいつも市場で生産者から直接商品を購入していた。ひとつずつ手にとって商品を吟味して、さらに試食して舌で確かめ、料金を支払うことが当たり前になっていた。昔からの製法を頑固に守ってつくられたチーズやバターには根強いファンがいて、土曜の朝市はいつも大盛況だ。その一画にはビオ製品コーナーがある。スーパーのものより割高だが、より安全なものを求めたい人たちは自分たちの判断で購入できる。

  冬場になると野生の動物、ジビエを食べることも少なくなかった。シンプルだが、素材がおいしかった。男性たちはみぞれが降るような冬の日でも狩りに出かけ、自分で捕った獲物を料理していた。命をうばうのだから骨までしゃぶって食べる、そんな伝統が脈々と受け継がれている。

  テレビで飼料価格の急上昇が日本の酪農家を苦しめ、廃業においこまれている様子が紹介されていた。そこに灯油をはじめとする経費の高騰が追い打ちをかけた。「牛乳30年ぶり値上げ」でも赤字を解消できないそうだ。「時給に換算すれば賃金は300円にしかならない。あと50円買取価格が高ければ、何とか維持できると思う」と酪農家。それならば、あと数十円高い牛乳を飲もうではないか。過疎化して荒れた畑に種をまき、乳牛のためにトウモロコシや牧草を植えよう。

  多額な道路予算を計上して、立派な道路を作るよりも、毎日食べる食材を生む畑に予算を組むべきではないか。生きてゆくことは食べ続けること。明日何を食べるかもう一度真剣に考えるべきだろう。  

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