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2008年5月の記事

2008.05.30

プルガステルのイチゴジャム

Plougastel

  ブルターニュの西部、Breste ブレストの近くにあるPlougastel Daoulas プルガステル・ダウラスはおいしいイチゴの産地として知られています。それだけに値段も普通のイチゴに比べると倍くらいします。写真はこのイチゴのジャムです。パンに塗ってもイチゴの形がしっかり残っています。価格は5ユーロ、約800円です。

町にはとても珍しいmusée de la fraise et du patrimoine イチゴと遺産博物館もあります。建物の前まで行って写真を撮りましたが、もう夜だったので博物館は閉まっていました。教会の前にあるカルヴェール、キリスト磔刑像も非常に有名なものです。でも修復されあまりに新しくなっていて私はがっかりしました。

  Plougastel プルガステルで検索してみるとイチゴを使ったデザートの写真がありました。パリに住む日本人出張料理人のおいしそうな料理の数々が「天才シェフ Shinichi SATO」  Bon Appetitで紹介されています。ご本人のホームページcuisinier sato shinichiによると1人前100ユーロから。4人から来てくれるそうです。

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2008.05.25

ブルターニュからの客人

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  ブルターニュから友人がやってきた。バスクに住む友人と一緒だ。フランスでも北と南、両極端に住む二人。長年の知り合いだそうだ。はるばるローカル列車を乗り継いで着いたところは無人駅。海辺に沈む夕日を眺め、日本酒で乾杯。明日は山に登りひなびた温泉につかりたいと言う。(写真は訪れた渓谷の様子)

  トランクの中からはブルターニュみやげがどっさり。友人というのはありがたい存在だ。今回の来日は息子さんが東京大学に交換留学することになったのがきっかけ。つくづく縁があったとしかいいようがない。いい思い出を持って帰ってほしいと思う。

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2008.05.21

Nuit Interceltique de Rennes 2008

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  5月17日、レンヌのサッカースタジアムでNuit Interceltique de Rennes ケルトの夜というフェスティバルがありました。昨年からレンヌでも開催されるようになったのです。今年は細かい雨が降るような寒い夜だったそうですが、熱気あふれる夜になったそうです。出演したのはCarlos Nuñez, Denez Prigent, le Bagad Briec, le Bagad de Lann Bihoue, les Red Hot Chilli など400人ものミュージシャンやダンサーがやってきました。

  テレビ局、France3にビデオがあります。準備している様子やスペイン・ガリシア出身のCarlos Nuñez カルロス・ヌニョスのインタビューあり。彼は何度も来日しているので日本のこともよく知っています。きゃしゃな体のどこからあんなパワーがでるのかと思うほど演奏はエネルギッシュです。

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2008.05.19

Côte d Emeraude エメラルド海岸の魅力

   Cancale カンカルやSt-Malo サン・マロなどのあるブルターニュ東北部はCôte d Emeraude エメラルド海岸と呼ばれる美しい海岸線が続いています。これまでにご紹介してきたPoint de la Varde ヴァルド岬サン・マロの海水浴風景、フォー・ラ・ラット、ケルト夜想曲ブルターニュの蒼い空など、すべてCôte d Emeraude エメラルド海岸の風景です。またCancale カンカルの生牡蠣ブルターニュのオマール・ブルーなど海の幸もよりどりみどりです。
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  SPUR (シュプール) 2008年 04月号 [雑誌]に「海と大地とケルト伝説 ブルターニュのおいしい贈り物」という6ページのグラビアが載っています。Côte d Emeraude エメラルド海岸、Cancale カンカルにあるOlivier Roellingerオリビエ・ローランジェさんの貸別荘(les Rimains、Les gîtes marins 週単位)に泊まり、ゆったりとした時間を過ごすという趣向で、Yannick Gautier ヤニック・ゴーチエさん自慢のクイニー・アマンやミルフィーユを焼いている写真もあります。一度目を通してみてはいかがでしょう。

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かとうかず子さんが有塩バターを使った菓子作りに挑戦

  世界ウルルン滞在記 2008「フランス・甘くてしょっぱい塩スイーツの故郷へ」(TBS)で女優のかとうかず子さんがフランスのブルターニュ地方を訪れ、有塩バターを使った菓子作りに挑戦しました。ホームステイしたのはカンカルでGrain de Vanille グラン・ド・ヴァニーユ というパン屋を営むYannick Gautier ヤニック・ゴーチエさんのお宅です。先日からJean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんの塩バターの話ばかり書いていますが、本当においしいので話題になって当然だと思います。でもこの番組の内容を知った時には放送が終わっていました。実際に自分の目で見たかったです。どなたか録画したかたいらっしゃいませんか?

最近、日本の洋菓子店でも注目を集めているのが“塩”を使ったお菓子、塩スイーツ。塩キャラメル、塩チョコ、塩アイス、塩プリン…など、種類も豊富です。これら塩スイーツの故郷は、フランスの北西部に位置するブルターニュ地方にありました。今回の旅人は、女優・かとうかず子さん(50歳)。塩スイーツ作りに挑戦します。  

* 塩キャラメル *

海の幸に恵まれたフランス・ブルターニュ地方。そこで作られる天然のゲランドの塩が練り込まれた有塩バターは、口にほおばると、ミネラルたっぷりの塩が口の中で溶けて、ほのかな海の味が広がってゆきます。バターは大きく「有塩バター」と「無塩バター」の2つの種類に分かれます。お菓子には無塩バターを使うのが一般的ですが、ブルターニュではお菓子にも有塩バターを使うのです。ブルターニュの有塩バターは、濃さがあってクリーミーなところに、ミネラルの程よくきいた塩の味わいが、かなり絶妙。お菓子の甘さと混ざり合うと、塩味がアクセントとなり、味わいに奥行きを作り出してくれます。ブルターニュ名物の「ガレット」と呼ばれるそば粉のクレープも、塩バターがたっぷり使われます。他にも塩バターキャラメルや塩味のアイスクリームなど、塩味の効いたスイーツはブルターニュの故郷の味なのです。

* 海草バター *

かとうさんのホームステイ先は、ヤニック・ゴーチエさん(35歳)のお宅。家族は奥さんのフェルナンダさん(35歳)、長女アンナちゃん(7歳)、次女リンヌちゃん(2歳)の4人家族。グラン・ド・ヴァニーユというお店を経営するヤニックさんは、パティシエの若手有望株です。最近、ブルターニュのシェフの間で、ブルターニュ名産の有塩バターをアレンジして料理に使うことが流行しています。海草を練り込んだ「海草バター」、スパイスを効かせた「スパイスバター」、トリュフを入れた「トリュフバター」、豚肉の燻製の成分を練り込んだ「スモークバター」など、様々なバターを考案し、新たな料理を創り上げているのです。ヤニックさんの共同経営者、オリビエ・ローランジェさんのお店「メゾン・ド・ブリクール」は3ツ星レストラン。ヤニックさんは、このレストランのパンも担当しています。毎朝3時45分に起きて最初にやるのがパンを焼くこと。数種類のパンを、昔ながらの窯を使って焼いています。ブリオッシュを焼いています。中でも、最近は海草バターを使ったパンが大人気だそうです。ヤニックさんが作るお菓子には、ブルターニュの塩が練り込まれた有塩バターが欠かせません。この有塩バターを使って、地元の人たちだけでなく、世界中のお客さんが喜んでくれるような新しいお菓子を作りたいと思っています。使いたいのは“海草バター”。この海草バターは、なかなかお菓子には合いにくいのです。果たして、かとうさんは、ヤニックさんと共に海草バターを使って新しいお菓子を作ることが出来るでしょうか?
    
*裏話*

塩スイーツ作りをしているヤニックさんに、「日本の塩を使った食べ物を是非味わってほしい!」とお土産を持って行った、かとうさん。塩大福や塩ようかん、桜餅、煎餅の他に、お菓子以外の“塩ラーメン”も用意していました。今までに食べたことのないものを食べるということで期待と不安の表情のヤニックさんたち。特にヤニックさんの助手のニコラさんは、人一倍不安の面持ちでした。恐る恐るまず一口。すると、もの凄い勢いでラーメンの入ったお椀を空っぽにしたニコラさん。何とおかわりまでしました。ヤニックさんが、「塩バターを入れてみてはどう?」と持ってくると、みんな塩バターをラーメンに入れて、あっと言う間にお椀を空っぽにしたのでした。本当に塩バターは、ブルターニュ地方の人々に愛されているんですね。

   店舗情報

  Grain de vanille (Maison de BricourのHP)
  12, place de la Victoire
  35260 Cancale
  Tel:02 23 15 12 70
 
SPUR (シュプール) 2008年 04月号 [雑誌]、「海と大地とケルト伝説 ブルターニュのおいしい贈り物」にYannick Gautier ヤニック・ゴーチエさんの記事があります。

 G-6 ゲランドの塩 海の果実(125g ビニール袋)
 G-4 ゲランドの塩 顆粒(1kg ビニール袋)

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2008.05.18

オルタナ編集部訪問

Alterna  環境と社会貢献と「志」のビジネス情報誌、alterna オルタナが創刊になって1年がすぎました。私は創刊号から「フランスシャトーホテル巡り」を連載をさせてもらっていて、個性的な小さなシャトーホテルを中心に紹介しています。フランス各地のホテルをまんべんなく書いていますが、ブルターニュのホテルはこれまでに2軒、Château de la Ballue シャトー・ド・ラ・バリュー「ユーゴーを虜にした魅惑の城」とManoir de Kergrec'h マノワール・ド・ケルグレック「中世を生き抜いた貴族の館」を書きました。

  フランスにいる時からメールでやり取りをしてきましたので、スタッフの誰ともお会いしたことがありませんでした。先月東京に行く機会があったので、やっとオルタナ編集部にお邪魔することができました。渋谷駅から東急百貨店の前を通り、東急ハンズとmont-bellで寄り道。それから地図を片手に宮下公園を経由して編集部を目指します。フランスでは建物に番地がついているので慣れると簡単に場所が見つかるのですが、日本の場合は番地のつけかたに規則性がないので、あらかじめ地図を印刷して持っていかないと道に迷います。

  どんな所なのかわくわくしながら無事到着。一階には東京で唯一のチェコ料理の店、Anoがあります。この日も予約で満席のようでした。オルタナ編集部はこの建物の3階です。驚いたことに編集部は昭和の香りがプンプンする畳の部屋でした。オルタナは海外に住むジャーナリストたちとつながっているのですが、ここが世界への扉なのだと思うとちょっと不思議な気分でした。それで室内の写真を撮るのは忘れていました。夏場はテラスで夕涼みもできます。なんだか東京ではないような雰囲気でした。
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オルタナ 2008年4月号[雑誌]

今回のホテルはPalais Briau パレ・ブリオー「フランス初の鉄筋コンクリート」です。最近ホームページが一部新しくなったようです。建物・庭園ともにMonument historique 歴史建造物に指定されており、夏場は博物館として開放しています。客室は4部屋しかありませんので団体旅行にはむきませんが、そんな建物に宿泊できるのも旅の楽しみでしょう。

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2008.05.15

平和のための闘い

  今年はチェ・ゲバラ生誕80年、そしてキューバ革命50周年にあたるそうだ。チェ・ゲバラ氏はサルトルから「20世紀で最も完璧な人間」、ジョン・レノンから「世界で一番格好良い男」と呼ばれた革命家。時代を駆け抜けて39歳で処刑された。チェ・ゲバラ(Wikipedia)

  毎日新聞にチェ・ゲバラ:亡父の遺志、娘のアレイダさん初訪広 あす原爆資料館で講演という記事があった。チェ・ゲバラ氏は1959年、アジア・アフリカの親善大使として来日。12日間滞在し東京都知事、外務大臣、農林大臣、通産大臣と会談。広島市の原爆資料館を訪問したいと頼んだ。ところが「日本政府が許可しなかったため、訪日団を抜け出し、夜行列車に飛び乗って広島に入った」経緯があったという。「平和のために闘うのなら訪れる必要がある」という父親の勧めで広島に来ることになった。

  

7歳だった67年、南米ボリビアで父が銃殺された。父と同じ医師になり、キューバの親善大使も務めている。15日、広島で原爆資料館を見学した後、午後6時半から同資料館メモリアルホールで父やキューバの医療について講演する。講演は無料で先着300人。16日に広島市立大でも講義する。

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  アレイダ・ゲバラさんの日本でのスケジュールは「世界ともしびプロジェクト」に載っている。広島のほかに東京、大阪、神戸、沖縄で後援会が行われる。フィデロ・カストロの知られざる素顔をオリヴァー・ストーン監督がえがき、アメリカが上映を拒絶した映画コマンダンテの上映もある。

小さな国の大きな奇跡-キューバ人が心豊かに暮らす理由

  私も数年前までキューバのことはほとんど何も知らなかった。しかしフランス人の友人がいつもバカンスはキューバで過ごしていて、その土産話からキューバの内情を少し垣間見ることができた。医療費や教育費が無料と聞いた時は非常に驚いた。それらのきっかけとなったキューバ革命、そして英雄と呼ばれるチェ・ゲバラ氏の話も聞いた。まだまだキューバは遠い国ではあるが、チェ・ゲバラ氏が広島についてどう感じたのか聞いてみたい気がする。
  

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2008.05.14

広島の原爆写真は今どこに?

  時事ドットコムに原爆犠牲者の偽写真を掲載=実は関東大震災、米兵が洞穴で発見?-仏紙という目をひくタイトルの記事がありました。

  フランスの新聞Le monde ル・モンドは5月9日、Hiroshima : ce que le monde n'avait jamais vu 「世界が今まで見たことがなかったヒロシマ」というタイトルの記事を公開。ここには広島に原爆が投下されたときのものと思われる10枚の写真が載っていたのです。その写真はこちらから見ることができますが、亡くなった方々にカメラを向けたものでひどい状況が写っています。そのつもりでご覧ください。

  ところが、専門家はこれらの数枚は1923年の関東大震災(マグニチュード7.9、死者・行方不明数14万人以上という大災害)の写真であると判断。Le Mondeは13日にTrès suspectes photos d'Hiroshimaで写真を一枚につき23.70ドルで提供したHoover Institution de l'Université Stanford スタンフォード大学フーバー研究所の対応に疑問をなげかけています。

  ネットで検索してみると「ね式世界の読み方」にすでに詳しい内容が書かれていました。翻訳ありがとうございます。ロバート・L・キャップとHiroshima;10枚の写真Hiroshima 写真関連ル・モンド2記事翻訳、そして “Hiroshima” 写真の疑惑;ル・モンド記事翻訳です。

  アメリカ軍が広島で記録として写真を撮ったのは確実なことだそうですが、それらはまだ発表されていません。きっとどこかの資料庫の奥に眠っているはずです。事実を認め公開してほしいものです。

 

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2008.05.12

ミャンマーの行方不明22万人に

  5月2日にミャンマーをおそったサイクロン、Nargis ナルギスは1970年に約55万人が死亡したバングラデシュでの被害に次ぐものとなるかもしれないと危惧されている。毎日新聞の<ミャンマー>不明22万人、死者6万~10万人 国連推計によると予想以上に事態は深刻だ。

国連人道問題調整事務所は11日、「行方不明者は22万人に上る」との推計を発表した。死者数は6万3000~10万人、救援が必要な被災者は122万~192万人と推計している。

  それにもかかわらず軍事政権は外国人の救援要員の受け入れを拒否。東京新聞のサイクロン被害のミャンマー 軍政下 届かぬ支援を読むと救援そっちのけで国民投票を行っており、腹立たしさがこみあげる。

  このような状況を主要国の国家元首ではじめてまっこうからミャンマー軍事政権を「厳しく糾弾すべき体制」と述べて非難したのはフランスのサルコジ大統領だ。産経新聞、仏大統領がミャンマー政府非難 「食糧の荷下ろし妨害」参照。Birmanie - Sarkozy : le régime birman est "éminemment condamnable" TF1

  Birmanie : Des journalistes français ont filmé le chaos TF1 5月10日放送。フランス人ジャーナリストがミャンマーに入国し現地からの映像を送ってきている。住民はカメラに向かい「役人が視察に訪れたものの写真を撮っただけで帰った。食糧も薬もない」と訴えている。


    追加情報

  国連緊急援助調整官室(OCHA)は死者・行方不明者数の推計値を10万人に修正した。死者・不明者10万人に修正 ミャンマー被害で国連 共同通信

  アメリカから救援物資は受け入れたものの、人的支援は拒否し続けている。せっかくの物資も人々に届かない状態では被害はさらに広がるだろう。死者8600人以上という中国をおそった地震の映像を見るにつけ、命の重みを痛感する。米の救援物資がヤンゴン到着…軍政、人的支援は拒否 読売新聞 Chine: un puissant séisme fait plus de 8.600 morts dans l'ouest de la Chine AFP

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2008.05.11

暮したい都市、一位はナント

Detail
  週刊誌Le Pointによる恒例の« Où vit-on le mieux en France ? »暮したい都市100選が発表された。今回の総合順位はNantes ナント、Toulouse トゥルーズ、Lyon リヨンの順。

  ブルターニュの都市はRennes レンヌ(5 位)、Brest ブレスト(16) 、Vannes ヴァンヌ(23)、 Quimper カンペール(30)、 Saint-Malo サン・マロ(48)、 Saint-Brieuc サン・ブリユー(64)、 Lorient ロリアン(92)となっている。ブルターニュのメディアは”Une fois encore, les villes bretonnes et du Grand Ouest obtiennent de bonnes places. ”とフランス西部人気が続いていることを示唆する内容だ。

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2008.05.07

レストラン Auberge du Pont d'Acigné オーベルジュ・デュ・ポン・ダシニエ

  伊勢丹のSalon "France” フランス展ではブルターニュの料理を食べることもできました。来日したのはNoyal-sur-VilaineにあるAuberge du Pont d'Acigné オーベルジュ・デュ・ポン・ダシニエのシェフ、Sylvain Guillemot シルヴァン・ギュモ氏です。今年The Michelin Guide France 2008 (Michelin Guides)で1マカロン(星)を獲得していることはこちらに書いているとおりです。会場ではサン・ジャック(ホタテ貝)料理があったそうです。長い行列ができていたので食べるのはあきらめました。

  WEB上で料理レシピを見つけましたのでご紹介しましょう。"Saint-Jacques au beurre d'algues" 「バター風味のサン・ジャック」です。これはJean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエ氏の海藻入りバターを使ったSylvain Guillemot シルヴァン・ギュモ氏のレシピです。サン・ジャックはブルターニュで買うと安いので、レシピでは4人前で2キロも使っています。

  Sylvain Guillemot シルヴァン・ギュモ氏はパリの最高位の三つ星を96年以来維持しているArpège アルページュのオーナーシェフ、Alain Passard アラン・パッサール氏のもとでセカンドシェフとして働いていました。Alain Passard アラン・パッサール氏はブルターニュのオマール海老をよく使いますし、味付けはゲランドの塩です。カマルグの塩に比べ塩辛くないので、塩加減の調節ができるからです。

  NHK 「プロフェッショナル、仕事の流儀」若き求道者、未到の地へというタイトルで三つ星を獲得した最年少シェフ・岸田周三氏に密着取材していました。この岸田周三氏が学んだAstrance アントランス Pascal Barbot パスカル・バルボ氏もAlain Passard アラン・パッサール氏のArpège アルページュで働いていたのです。番組ではパスカル・バルボ氏の素材を活かす調理方法が紹介されていました。そして二人が実際に調理している現場を見ることができて、とても勉強になりました。

  Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエ氏も「日本料理とブルターニュの料理の味付けには共通点があると思う」と言っていましたが、新鮮な地元の食材のうま味を引き出す香辛料の使い方という意味でしょう。ますますブルターニュから目が離せませんね。


  Le guide MICHELIN France 2008 ブルターニュのミシュラン星付きレストラン一覧

  Auberge du Pont-d'Acigné
  Le Pont
  35530 Noyal-sur-Vilaine
  Tel: 02 99 62 52 55

  L'Astrance
  4, rue Beethoven
  75016 Paris
  Tel : 01 40 50 84 40
  Fax : 01 40 50 11 45


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  L'Arpège
  84, rue de Varenne
  75007 PARIS
  Tel : 01 47 05 09 06
  Fax : 01 44 18 98 39

  Les Recettes des Drôles de Petites Bêtes
  庭の小さな仲間たちの季節の野菜レシピ
  le premier livre de recettes d’Alain Passard 
  アラン・パッサール氏のはじめてのレシピ本です。

 G-6 ゲランドの塩 海の果実(125g ビニール袋) これがなくては味がきまりません。
 G-4 ゲランドの塩 顆粒(1kg ビニール袋)

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2008.05.06

ブルターニュ 5月のイベント

Ploerdut

  ブルターニュ、5月のイベント情報です。中世が大好きな私はFête médiévale à Ploërdutを検索してみました。今年は"les femmes au XIIIè siècle"13世紀の女性たちがテーマ。音楽、ダンス、演劇、大道芸、糸紡ぎ、カリグラフィー、刺繍などなど。もちろん中世の食べ物もおいしそう。どれも興味しんしんです。2001年から始まったイベントなのですね。上のWEBの写真を見てみました。一目見ただけでも行きたくてたまりません。bzh-explorer.comに2006年の様子もありました。

  ずっと長年使ってきたブルターニュの地図を見ると、町の名前に線がひかれています。ということはここに行ったことがあるはずです。その時のことを思い出しました。ブルターニュ内陸部、特にこのPloërdutの周辺はブルターニュのガイドブックにもあまり詳しい情報は載っていないのですが、お宝満載なんですよ。「半径20キロの見どころについて話せ」と言われたら数日間ぶっ続けでしゃべることができるほどおもしろい!

  さてそのうちのひとつの旅ですが、Ploërdutから8キロほど離れた場所にドイツ人の友人が住んでいたので、ちょうど2年前、数日間泊まりがけで遊びに行きました。先日名前だけ書いた歌手でもあり詩人でもあったGlenmor グレンモールが亡くなるまで住んでいた家も近くにあります。

  その時、5月1日にPloërdutも通ったのですが、時間が遅くもう教会は閉まっていました。ですから私にとっても心残りな町なのです。写真はEglise Saint Pierreです。13~18世紀のものですがロマネスク様式のnef(身廊)のラインが残っています。


Evénements en Bretagne
*1er mai : Fête de la coquille Saint-Jacques à LOGUIVY-DE-LA-MER (22).
*1er mai : Emvod Kendalc'h Penn ar Bed- PLOUGASTEL (29)
*1er - 4 mai : Festival Rock'n Solex - RENNES (35)
*1er - 6 mai : Festival Val Latina à Pléneuf-Val-André (22) www.val-latina.org
*2 - 4 mai : Festival de cultures à CARHAIX (29)
*3 mai : Festival Algues au Rythme - ARRADON (56)
*4 mai : Fête des épouvantails , bois du Porzou , CONCARNEAU (29)
*4 - 11 mai : Festival Marionnet'Ic à Binic (22) et dans le Sud Goëlo
*6 mai : Emvod enfants Kendalc'h Loire-Atlantique - LA BAULE ESCOUBLAC (44)
*6 mai : Kañfarded (War'l Leur) - PLOEMEUR (56)
*8 mai : Emvod enfants Kendalc'h Morbihan - GRAND-CHAMP (56)
*8 - 11 mai : Festival Art Rock avec notamment Dionysos à SAINT-BRIEUC (22) www.artrock.org/
*13 mai : Emvod Kendalc'h Loire-Atlantique - NORT-SUR-ERDRE (44)
*17 mai : Début de l'expo Eric Tabarly, cité de la voile à LORIENT (56). Renseignement : 02.97. 83.72.67.
*17 mai : Finale régionale du festival Music'ado à Concarneau
*20 mai : Emvod Kendalc'h Côtes d'Armor - PLOUFRAGAN (22)
*24 mai : Jenifer en concert, parc de Penfeld, BREST (29)
*24 - 25 mai : Fête médiévale à Ploërdut : "les femmes au XIIIè siècle".
*27 mai : Emvod Kendalc'h Morbihan - GRAND-CHAMP (56)

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2008.05.04

Salon "France” ブルターニュ産のおいしいもの

   Salon "France” フランス展の会場案内を続けます。Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんのバターの横にはFaïence de Quimper カンペール焼きが並んでいます。手書きならではの柔らかな風合いが特徴です。

  人ごみをかき分けながら進んでいくと、ミシュラン三ツ星レストラン、La Maison de Bricourt ラ・メゾン・ド・ブリクールの香辛料、シードルVal de Ranceヴァル・ド・ランス、Hénaff エナフの各種パテ、Gavottes ガボットのお菓子もありました。

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2008.05.01

ブルターニュ、年間バター生産量は9万トン

  伊勢丹新宿店で開催中のSalon "France” フランス展で日本初上陸となるJean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんの手作りバターが大評判となっています。冷凍せず冷蔵で空輸される「冷蔵有塩バター」(250グラム=2,599円、限定300点)、「冷蔵無塩バター」(250グラム=2,599円、限定300点)、ブルターニュならではの海草が入ったオリジナル「冷蔵海藻入りバター」(250グラム=2,856円、限定300点)の3種類。限定販売のため、手に入れるのが難しくなっています。

  バターを買う人たちの長蛇の列ができたことをご本人も非常に喜んでいました。「ここは6階だけど、バターを買いたいという人たちが4階まで並んでいたと聞いて心からありがたいと思ったよ。そうそうテレビ局も取材に来てくれた。塩バターのことをもっと知ってほしい」とのこと。同時に数量が限られていて、欲しい人すべてに買ってもらえないことを申し訳ないと詫びていらっしゃいました。

  日本ではバターが店頭から消える事態になっていますが、ブルターニュは酪農が盛んなので、ブルターニュ地方だけでもバターの生産高は年間9万トンにもなります。日本全土の生産高は17年度の8万5467トン、18年度は7万8001トンだそうですから、ブルターニュから送ってもらえばいいのですが・・・生モノなので大量に送るのは大変でしょうね。

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Salon "France”のビデオ


伊勢丹新宿店のSalon "France” フランス展のビデオがありました。ブルターニュの旗も飾ってありますね。耳をすますとフランス語も聞こえてきます。何を言っているのか聞き取れるでしょうか。

  パート2もありました。サーディンバーもうつっていますね。サーディンとワイン、またはペリエがセットされています。La belle-iloise ラ・ベルイロワーズのオイルサーディンはデザインがどれも可愛いので、食べずにコレクションする人がいるほどなんですよ。詳しいことはアクアメール社のブログからどうぞ。

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