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2008年6月の記事

2008.06.29

野に咲く花たち

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  フランスの日没は午後10時ごろ。今は9時20分ですがたくさんの人たちがのんびりと散歩しています。これから美しい夕焼けが始まるからです。気温は24度。すっかり夏になりました。澄み切った空気を胸いっぱいに吸い込んでみんな穏やかな顔をしています。
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  今日は土曜日。朝市で買い物をしました。それから森の散策に出かけましたが、野原には名前も知らない可憐な花々が咲いています。その名前を知りたくて、花と動物の小さな本も買いました。道端の低木をよくながめるとそれらはMyrtile ミルティーユ(スノキ)の木でした。そしてよく見るとブルーの実もなっているではありませんか!朝市でも売っていたのですがまだ値段が高かったので買うのを見合わせ、ジャムで我慢していたところでした。
Myrtile
  野生の実をつみながら、一粒づつ口のなかに入れます。小さな野いちごの実もつまみぐい。思いがけずおいしい散策となりました。自然の恵みに感謝!そのまま食べていたのですが、最後はアイスクリームと一緒にいただきました。

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2008.06.24

フランスの初夏

  5~6月にかけてのフランスは雨が続いていたそうですが、ここ1週間快晴が続いています。日焼け止めをたっぷり塗っても日焼けしています。

  マクドナルドからインターネットに接続できることをさきほど知り、やっとメールを見たところです。「うるわしのブルターニュ」知らないうちに50万人突破していました。ご覧いただきありがとうございます。

  コメントも読ませていただきました。今日は時間がないのでこれで終わります。数日中に美しい花畑の風景などお見せしたいと思いますのでお楽しみに。

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2008.06.15

ゲランドの塩

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  ここに一冊の本があります。ゲランドの塩物語―未来の生態系のために (岩波新書)というタイトル。塩をつかった料理方法でも書いてあるのかと思い手軽に読みはじめました。ところが、はじめから狂牛病、農薬汚染、遺伝子組み換え食品、戦う農民José Bové ジョゼ・ボヴェの物語が続きます。

  これは寝ころんで読む本ではないと思い、机の前に座りなおしました。私は数年前に「ブルターニュの農業と地下水汚染」という新聞記事を書いたことがあります。肥料の使いすぎで硝酸塩が地下水を汚染していると問題になったのです。「水道水は身体に有害」とミネラルウオーターを飲み続けている男性に8年分のミネラルウオーター代金、7550ユーロ(125万円)を支払うよう裁判所が給水公社に言い渡したというものでした。またレンヌ市役所主催の「いかに水源を守るか」というツアーに参加して、低農薬、低肥料農業を実施している農家を訪ねました。それからブルターニュのミネラルウオーターの工場を見学したこともあります。

  さてGuérande ゲランド(ブレイス語でGwenrann 、ガロ語でGéraundd ) 周辺の浜辺で天然塩づくりがはじまったのは紀元前のこと。それから2000年以上の歴史があります。中世にはヨーロッパ全域に輸出をしていましたし、フランス革命前にはSel de Guérande ゲランドの塩は国内需要の50%を占めるほどに発展していたのです。ブルターニュの人々はゲランドの塩とともに生きてきたのです。

  ところが第二次大戦後、1960年代にはいると大がかりなリゾート開発がはじまりました。隣村ともいえるLa Baule ラ・ボールの海岸には高級ホテルやマンションが立ち並びました。ブルターニュに行って間もないころ友人から「ラ・ボールは日本でも知られているわよね」とたずねられました。「全く聞いたことがない」と答えると「南仏のニースやカンヌくらい有名な観光地なのに」というので驚きました。9キロもの美しい砂浜があるのです。

  その次にマリーナ計画が持ち上がりました。これが実現すれば塩田は消滅してしまいます。ただちに反対運動が開始されました。すでに住宅分譲の建築認可がおり、入居者リストまでできていました。結局粘り強い運動とオイルショックの余波で計画は実行されませんでした。その後ゲランドは「エコロジー・動植物自然保護地区」にも登録されました。

  こうして守り抜いた塩田では昔ながらのやり方で天然塩がつくられています。海のミネラルがたっぷりと含まれていますので毎日使えば健康にもようのです。またたとえば南仏Camargue カマルグの塩と比較すると塩辛くありません。料理やお菓子に最適です。私が普段使っているのは左から2番目のあら塩です。1番左はFleur de Sel 塩の花と呼ばれる細かな白い結晶を手作業で収穫したもので、最後に味を調えるために使います。

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2008.06.14

NHKテレビでフランス語 ケルト的フランスへの誘い

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  4月からはじまったNHKのフランス語講座、文化コーナー「魅惑の北フランス」でいよいよブルターニュが登場します。51ixkfccqhl_sl500_aa240_
  テキストはNHK テレビでフランス語 2008年 06月号 [雑誌]です。La pointe du Raz (ブレイス語ではBeg ar Raz) 、ラ岬はGrand Site de France フランスの代表的景勝地にも登録されています。いろいろな伝説がありますが、アーサー王が眠るアヴァロン島もこの沖合にあると言われています。

そしてブルターニュのほこるゲランドの塩も登場します。このお話はまた明日。

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2008.06.12

雲の上から

  このエントリーが公開されるころ、ちょうど雲の上を飛んでいることでしょう。いくつか記事を書いて予約をしてありますので、見てくださいね。今回の旅は移動があまりないので、少しはのんびりできるはずです。 

  残念ながらブルターニュに立ち寄ることはできませんが・・・旅の途中でもネットにさえ接続できれば写真などアップできると思います。では行ってきます。

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2008.06.11

素晴らしい塩

フジテレビでザ・ベストハウス123 「日本の素晴らしい塩ベスト3」を放送していました。ギネス認定★モンドセレクション金賞★世界が認めた沖縄の塩!ぬちまーす 開催960605という塩がみごと1位。ブルターニュにはゲランドの塩があります。数日中に詳しい情報を紹介しますので、少々お待ちください。

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2008.06.09

Festival Anne de Bretagne フェスティバル アンヌ・ド・ブルターニュ

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  6月4日から15日までFestival Anne de Bretagne フェスティバル アンヌ・ド・ブルターニュが開催中です。写真はこちら。迫力のあるダンスの写真がありますね。スカートをはいた女性がそんなに足を高くあげてもいいのかしらと思うような写真も。

  場所はAncenis アンスニです。Nantes ナントからロワール川を少しさかのぼったところにあります。展示会、中世音楽、講演会など多彩な催しが行われています。ブレイス語とガロ語のシンポジウムもあります。

  15日には教会でのミサ、bagadoù バガドゥーの演奏、そして歌のコンクールもあります。詳しい内容は下のとおりです。

  入場料は無料なので羽があったら飛んでゆきたいですが・・・参加されたらぜひコメントをお願いします。


Du Mercredi 4 au Dimanche 15, Ancenis : Festival Anne de Bretagne : expositions "Costumes et Coiffes de Loire-Atlantique" et "Anne de Bretagne, Duchesse et deux fois Reine" à la Galerie Rives de Loire. Exposition "Les instruments de musique en Bretagne du Moyen-Age au XXIème siècle." à la médiathèque.

Mardi 10, Ancenis : Festival Anne de Bretagne : colloque sur la langue bretonne et le parler gallo, avec Lukian Kergoat, maître de conférence au Département Breton et Celtique de l'Université de Rennes 2, au cinéma L'Eden.

Jeudi 12, Ancenis : Festival Anne de Bretagne : spectacle musical et chorégraphique avec le bagad Ar Poulllig Gwenn, le groupe Olivier de Clisson et le cercle celtique Tréteau et Terroir.

Vendredi 13, Ancenis : Festival Anne de Bretagne : concert de chorales avec War Raok, Anna Vreizh, Kan ar Vro, Orvez et les Choralines Korholen, à l'Eglise Saint-Pierre à 20h.

Samedi 14, Ancenis : Festival Anne de Bretagne : visite du château par l'Ofice de Tourisme à 14h30. Concert avec Kalfa au Théâtre de Verdure, à 16h. Stage d'initiation à la danse par La Javelle, à 18h. Fest noz avec Pouvr et Seu, Aelig, Pas de Sept, Mer Geoffroy, Hubert à l'accordéon, à la salle de La Charbonnière, à 21h.

Dimanche 15, Ancenis : Festival Anne de Bretagne : messe bretonne à l'Eglise Saint-Pierre, à 10h. Défilé des cercles et bagadoù, place de la Résistance, à 11h. Concours de chants traditionnels à la salle est de la Charbonnière, à 14h, org. par Dastum. Festival de danses, chants et musiques, au site de la Charbonnière et au théâtre de Verdure, à 15h. Rens. 02 40 81 38 14.

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ブルターニュ 6月のイベント

Dans

  ブルターニュ、6月のイベント情報です。今月の注目イベント。QUIMPER カンペールでFestival "Dañs"ダンスフェスティバルが開催されます。300人近くの踊り手たちが日ごろ鍛練している技を競います。見ごたえたっぷりで入場料は14ユーロです。 Cette année, se produiront les 5 cercles de la catégorie "Excellence" de la Confédération Kendalc'h : Poissy(78), Saint Evarzec(29), Guérande(44), Auray(56) et Kerfeunteun-Quimper(29).

  これは今年は7月19~27日に開催が予定されているFestival de Cornouaille フェスティバル・ド・コルヌワイユの一環として開催されるものです。


  

Evénements en Bretagne
*3 juin : Gouel Ar Vugale (War'l Leur) - CARHAIX-PLOUGUER (29)
*3 juin : Emvod Kendalc'h Hors Bretagne - POISSY (78)
*4 juin : Christophe Maé en concert à Brest, parc des expositions de Penfeld. Tarif : 33€
*9 juin : Gouel War'l Leur- PERROS-GUIREC (22)
*9 & 10 juin : Festival "Dañs" (Kendalc'h) - QUIMPER (29)
*14 juin : Soldat Louis en concert à LANVOLLON (22)
*13 au 15 juin : Les Joutes de l'Aven - ROSPORDEN (29)
*13 juin - 10 novembre : Espo Mathurin Méheut au musée de Morlaix (29)
*15 juin : Fête du patrimoine du terroir de l'Aven -(Après-midi) ROSPORDEN (29)
*17 juin : Emvod enfants Kendalc'h Penn ar Bed - CHATEAULIN (29)
*20 juin : Grand prix de la poésie à Vannes. Auditorium.
*24 juin : Emvod enfants Kendalc'h Côtes d'Armor - PLOUNEVEZ QUINTIN (22)
*27 - 28 juin : 13è édition de Roc'han feu à Rohan
*28 juin : La Pierre Le Bigaut à Callac (22)

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原油価格高騰で漁師、農民の生活を圧迫

  原油価格高騰で日本でもガソリン、軽油、灯油価格がうなぎのぼり。経費をきりつめてきた漁師や農民の我慢も限界にきている。そのためブルターニュでもストライキやデモ行動が日常化。早急な対応が求められている。


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2008.06.08

NHKテレビでフランス語 魅惑の北フランス

Savignac

  4月からはじまったNHKのフランス語講座、文化コーナー「魅惑の北フランス」はノルマンディーとブルターニュが舞台となっています。先週はノルマンディーのカマンベールチーズ工場が紹介されていました。フランスでのチーズ消費量は年間25.9キロ。ヨーロッパでもフランスが一番多いそうです。一方日本は1.8キロだそうです。
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  テキストはNHK テレビでフランス語 2008年 06月号 [雑誌]です。

  さて今週はグラフィックデザイナーのRaymond savignac レイモン・サヴィニャック氏と港町Trouville トゥルーヴィルです。町のあちこちに作品があり、まるで町中がレイモン・サヴィニャック美術館のようです。観光案内書でパンフレットをもらって、散策にでかけましょう。Circuit des murs peints et lieux には7か所の壁にかかれた絵をたどることができます。1か所だけ、坂道を登った高台にありますがそれ以外はかたまっています。

  また浜辺の散歩道、La promenarde savignac には可愛いポスターがいっぱい飾られています。上の写真はじっさいにRaymond savignac レイモン・サヴィニャック氏が使っていたものです。Trouville-sur-Mer 観光案内書(日本語あり)のホームページからRaymond savignac レイモン・サヴィニャック氏の作品を見ることができます。

  NHKテレビでフランス語 2008年 04月号の内容
  NHK テレビでフランス語 2008年 05月号

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2008.06.02

フランス・癒しの旅 サン・ジルダール修道院

Nevers


フランス・癒しの旅 5 サン・ジルダール修道院(ブルゴーニュ地方、ヌヴェール)(ここからリンクに飛べます)が公開されました。ベルナデットが聖母マリアの指示で掘ったルルドの泉は150年の間に数知れない病人を癒してきました。しかしベルナデット自身は病気に苦しみ、ひっそりと修道院でその人生を閉じました。ルルドでのベルナデットのことはよく知られていますので、今回はその後の彼女について書きました。

なお、彼女の名前の日本語表記はベルナデット、あるいはベルナデッタとまちまちです。その理由は聖書の人名表記をご覧ください。


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2008.06.01

慶應義塾大学で今月FEST-DEIZ開催

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  慶應義塾大学日吉キャンパスで2008年6月14日(土)13:00〜19:00に“熱狂の日”@日吉キャンパス -多文化・多民族共生の祝祭-というイベントが開催されます。参加費は無料で一般参加もできます。FEST-DEIZ フェス・デイズとは昼間に行われるブルターニュのダンスパーティーのこと。

  ブルターニュからプロのミュージシャンやダンサーが来日するそうです。Buguel Koar、Loened Fall、Quikion、Marthe Vassalo、Nolùen Le Buhéなどです。 また6月14日に先立ち、12、13日にミュージック&ダンスワークショップも行われます。

  Video ビデオがあったので見ましたが、ブレイス語のアカぺラが最高です。ビデオの中の言葉を引用してMon dieu ! Que c'est beau ! 「おお。神よ。なんて素晴らしいんだ!」 と言いたくなります。うれしくて5回も見てしまいました。Rostrenen ロストロナンで昨年8月24日に録画されたものです。

  ブルトンダンスのワークショップが日本でしかも無料で受けられるこのようなチャンスはめったにありませんのでぜひご参加ください。

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