« ブルターニュ 9月のイベント | トップページ | 雨上がりの虹 »

2008.08.28

命の重み

  華々しい平和の祭典、北京オリンピックが閉幕した。ひとりひとりの選手たちの喜びと悔しさが秘められたドラマの裏側で、中国ではチベット暴動やウイグル自治区でのテロと問題は山積みだ。

  先日、ダライ・ラマ14世がブルターニュを訪問していたことを伝えたが、フランスには12日も滞在していたのにサルコジ大統領と会うことはなかった。カーラ夫人が会うことでメディアにアピールしようとしたが、悪あがきとしかうつらなかった。なぜならサルコジ大統領は「チベット自治区での中国政府の弾圧が続いた場合、開会式をボイコットする可能性を示唆」していたからだ。それなのに一転して出席を表明したので欧州連合でも批判が相次いだ。

  サルコジ大統領はグルジア停戦合意にドイツのメルケル首相とともに臨んだが、グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立をロシアは承認した。メドベージェフ大統領は「新冷戦の到来」を恐れないと強気の発言をしている。今後の展開はまだまだ目がはなせない。

  ちょうどアフガニスタンで命を奪われた伊藤和也さん(NGOペシャワール会)のことが報道されているが、みなさんは長井健司さんの名前を覚えているだろうか。2007年9月27日、ミャンマーのヤンゴンで軍事政権に対する僧侶たちの反政府デモを取材中に至近距離から銃撃されて死亡した映像ジャーナリストだ。このときロイター通信カメラマンのAdrees Latif アドリース・ラティーフが撮影した写真がPulitzer Prize for Breaking News Photography ピューリッツァー賞を受賞した。

  長井さんは撃たれて道に横たわっているにもかかわらず手にはビデオをにぎっている。しかしこの命をかけて撮ったビデオテープは押収されたままだ。ミャンマー軍による長井健司さん殺害に抗議するというブログがある。長井さん殺害に抗議する署名が8月27日十万人に到達したそうだ。ちょうど長井さんの誕生日だった。私も署名しているがネット上からでも簡単に署名ができる。

  平和な日本にいるとこのような尊い犠牲でもなければその国のことを考える機会がないのが現状だろう。世界では絶え間なく紛争が続いていることをいつも忘れないようにしたいものだ。

|

« ブルターニュ 9月のイベント | トップページ | 雨上がりの虹 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/17948/42294175

この記事へのトラックバック一覧です: 命の重み:

« ブルターニュ 9月のイベント | トップページ | 雨上がりの虹 »