聖杯の出現 Apparition du Saint Graal
アーサー王伝説の後半は聖杯探究の物語だ。聖杯とは、最後の晩餐のとき用いられた杯、または十字架にかけられたイエス・キリストの血を受けたものとされており、復活、再生、不死、豊饒などの奇跡をもたらすと信じられていた。
この写真(クリックすると大きくなる)はアーサー王の宮廷に出現した聖杯をあらわしたもの。ブルターニュ、ブロセリアンドの森の中にあるEglise de Tréhorenteucのステンドグラスだ。
アーサー王と円卓の騎士たちがキャメロットに集まっている時、突然の雷鳴がとどろき、一条の光が差し込んできた。聖杯は大広間を横切り姿を消してしまった。それから円卓の騎士たちは聖杯を求め旅に出る。王は皆がそろって会うことはないだろうとなげき悲しむ。
その言葉どおり、騎士たちはひとり、またひとりと命を落とす。だが最後にガラハッドが聖杯を手にするという筋書きだ。
<参考文献>
ケルトの森・ブロセリアンド ブルターニュにおけるアーサー王伝説について書かれた非常に貴重な本
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