海上風力発電プロジェクト
何気なくニュースを見ていたら、Énergie éolienne 風力発電の話題がでてきた。ブルターニュでも風力発電用の大型風車が増えている。しかしここで話題となっているのはUn projet d'éoliennes flottantes au large de la Bretagne 、海上に風力発電装置を設置しようという試み。 ニュースではBrest ブレスト沖に海上風力発電施設をつくるプロジェクトがあることを伝えている。
風力発電は、新エネルギーの中で最も採算性が高いとされる。「新エネルギー」とは、バイオマス、太陽熱利用、雪氷熱利用、地熱発電、風力発電、太陽光発電など、再生可能エネルギーのことだ。風力発電が多く用いられているのは国別ではドイツ (20GW)が突出している。次いで、スペイン (12GW)、米国 (11GW)、インド (6GW) など。
フランスは2006年度においては日本とそう変わらなかったが、2007年になってぐんと差をつけた。具体的な数字についてはWikipédia fr、Puissance éolienne totaleという図表を参照してほしい。
さて海上風力発電は日本でも九州大学が中心となった21世紀COEプログラムがあるそうだ。
海上に蜂の巣状に浮かべた六角形のコンクリート構造物(一辺300メートル)の上に、従来の2倍以上の風力を得る直径100メートルの風車を設置。送電線は使わず、得られた電力で海水を電気分解して水素を作り、その水素を船で陸に輸送して水素発電や燃料電池に使うというもの。高強度の新素材や効率的な風車、水素貯蔵などの最新技術を組み合わせ、原子力発電所1基分に相当する100万キロワット級の発電を低コストで目指している。新素材の耐用年数は100年以上とされ、発電コストは原発の半分以下に抑えられる。六角形の浮体の内部を養殖場にすることで、漁業補償の問題も解決できるとしている。資金の目途が付けば6~7年で技術確立が可能としている。Wikipedia
ブルターニュも日本も海に囲まれた地形だ。石油や原子力にたよらず自然エネルギーを活用する技術が実用化されればと願う。
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