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2009年2月の記事

2009.02.28

ブルターニュの教会 連続破壊事件

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  Ils avaient mis le feu à la chapelle de Loqueffret  Brest.maville.com


  ブルターニュの南西部、Cornouaille コルヌワイユで2007年に教会の連続破壊事件が起きた。5月から6月にかけて上の地図にある教会、カルヴェール(石のキリスト磔刑像)、泉などが被害にあったのだ。犯行が続くなか、奇妙な共通点がうかびあがってきた。現場に« TABM »と書かれていたのだ。この頭文字は« True armorik black metal »の略ではないかと考えられた。

  そして6月16日の朝、Loqueffretにあるla chapelle de la Croixが放火され全焼してしまったことを耳にした人々は怒りと憤り、そして悲しみがこみあげてくるのをおさえることはできなかった。この礼拝堂は14世紀にたてられたもので1924年から歴史遺産に指定されていた。そこにはビン入りのメッセージが残されていた。

 「我々True armorik black metalは過激主義のセクトである。(中略)我々のArmoriqueの土地(ブルターニュのこと)から我らがケルトの根源を尊重しない侵入者を追い払う必要がある」といった内容のものだった。

  後に逮捕された22~28歳の若者4人のうち3人は 反キリスト教のblack métal ブラック・メタルの音楽グループ« Méandras »を結成していた。Quimper カンペールのle tribunal correctionnel 軽犯罪裁判所で裁判が進行中で判決は3月26日に下される予定だ。

  ブラックメタル(英: Black metal) Wikipediaより抜粋 ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。速いテンポのドラムに、金切り声のようなボーカル、音を高めにゆがめたギターでのトレモロのピッキングなどを特徴とする。

  歌詞の内容には、サタニズム及び黒魔術への傾倒を特徴とする、反キリストを強く打ち出したものが多く含まれており、ブラックメタルバンドの中には、ペイガニズムやナチズムを掲げるものも多い。元はノルウェーを中心とした、スカンディナヴィア地方が本場だったが、現在ではフランスやウクライナをはじめ、ヨーロッパ、南米、北米、東アジア、東南アジア、オーストラリアなど世界各地のアンダーグラウンドでシーンが築かれている。

長らく人の知るところではなかった、この路線を継承したバンドが俄に注目を浴び、ブラックメタルの名が広まるに至ったのは、ノルウェーの反キリスト教集団「インナーサークル」(Inner Circle) の存在が大きい。彼らは教会への放火、十字架の破壊、殺人、窃盗、自殺などと数々の事件を起こした。アンダーグラウンド主義の元、メジャー音楽に攻撃をしかけるまでにもなり、ツアー中のアーティストの家を放火・ツアーバスを転倒させる、等の行動も起こした彼らは、ブラックメタルマフィアとも呼ばれた。

ブラックメタルで言うサタニズムとは、キリスト教の倫理の逆を行く事、すなわち自分の欲望に忠実に生き、弱者を強者の糧にするのをよしとする思想を表している。そのため、キリスト教を弱者のものとして否定したフリードリヒ・ニーチェの思想(ニヒリズム)が好まれる傾向にある。また、サタニズムは弱者の排除という点でナチズムと共通するが、Varg Vikernes のようなネオナチ活動家や、ナショナル・ソーシャリスティック・ブラックメタル(民族社会主義ブラックメタルの意)と呼ばれている Absurd、Graveland、Nokturnal Mortum のようなネオナチバンドを除いては、ブラックメタルのシーンで人種差別が肯定的に捉えられることはない。

  Indignations 「憤慨」という名前のブログ、07年5月を見ると、キリスト教会に対する一連の事件が写真入りで載っている。新聞報道されているのは教会などの建造物だけだが、ブログを読むと墓もずいぶん荒らされている。本当にこれは「憤慨」としか表しようがない。しかもこれらはフランス全土に及んでいる。毎日のようにどこかで事件が起きているのだ。

  中には私が訪れた場所もあった。たとえばUne chapelle encore vandalisée en Maine et Loireは森の中にひっそりとたたずむ小さなシャぺル。定期的にミサが行われているわけではないから、熱心な信者しか行かないような場所にある。どうしてここが被害にあうのかと問いたくなる。

  ブルターニュのキリスト教にはケルトの要素が内在すると言われているが、上記のような破壊行為にケルトとのかかわりを見出すのは悲しいことだ。ブラックメタルとネオドルイディスムとは全く異なるものであることを、ここではっきりさせておきたい。

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自分を競売にかけた男

  フランスで一躍時の人となっているのが、Yannick Miel ヤニック・ミエルさん。23歳だ。ボルドー第4大学で経営学を専攻。それでも職がなく、おもいあまってネットオークションeBayで2月23日に自分を競売にかけた。”Jeune diplômé en solde” 「安い維持費で便利に使える健康な若い新卒者」というのがセールスポイントだった。
Jeunediplo
  そして25日にはパリ副都心のデファンスの街頭に背広姿で立って売り込みをした。それが上のビデオだ。それをテレビ局がこぞって取材したため、すぐにフランスじゅうに知れ渡った。そこを訪れたHirsch イルシュ貧困対策連帯代表が月額1500ユーロ(手取り)で4ヵ月間、若年失業者問題の調査・企画ミッションを提案、ミエルさんはこれを受け入れた。だが実際にはこんなにうまく職が見つかることはなく、失業者も増加しているのが現状なのだが・・・


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2009.02.26

空から眺めたブルターニュ

  これまで多くのビデオを見ましたが、これは空から眺めたブルターニュ。普通では見られない風景です。2分間ですが、鳥になったような気分になれました。


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2009.02.21

40トンのホタテ貝廃棄処分に

  「40トンのホタテ貝廃棄処分に」というニュースを見つけた。場所はGrandcamp-MaisyとPort-en-Bessinで、ノルマンディーの漁港での話だ。毎年coquilles Saint-Jacques ホタテ貝のシーズンのはじめは売れ行きが伸びないそうだが、今年は経済状況がおもわしくないためフランスのみならず、スペインでも売れないらしい。

  そのためノルマンディーやブルターニュで冷凍庫に入りきらなくなったホタテ貝を捨てるしかないという。何しろ1キロあたりの価格が2.36ユーロ(約280円)では赤字がかさむばかりだ。このブログでもフランスの漁師たちの窮状をこれまでに何度も書いてきた。石油高騰で抗議する漁師たち(07年11月)、原油価格高騰で漁師、農民の生活を圧迫(08年6月)。

  フランスの北西部、ノルマンディーやブルターニュで獲れるホタテ貝のおいしさを知っているだけに、この悲しいニュースに胸が痛む。ただでさえ苦しい台所なのに、Basse-Normandieでは数週間の漁も自粛するという。

  "Leur dernier espoir : la solidarité des consommateurs."「彼らの最後の希望は消費者の連帯感だ」とニュースはしめくくっている。

  
  40 tonnes de coquilles Saint-Jacques jetées Europu1


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パリで大統領官邸警備の馬が脱走

  日本のニュースでも映像が流れたが、水曜日の昼間にフランス大統領官邸を警備するUn cheval de la Garde républicaine 親衛隊の馬が突然前足を振り上げ騎手を振り落とすと(怪我なし)一目散に逃げ出した。パリのセーヌ川沿いをコンコルドからバスティーユ方向に駆け抜けた。

  馬の名前はGaribaldi ガリバルディーで15歳の栗毛だ。途中転んだりしてハッとさせられたが、約10分後に警察に保護され厩舎にもどされた。

  Un cheval de la Garde républicaine au grand galop dans Paris Eupope1


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2009.02.19

Daunat ドナの新CM、社員総出演

  フランスでサンドイッチといえば、バゲットを真ん中で切ってハムやチーズをはさんだシンプルなものが多い。食べづらいし、皮が固いので口の中を切ることもまれではない。でも日本で販売しているような食パンのサンドイッチはほとんど売っていないのだ。ブルターニュのスーパーで売っているサンドイッチといえばDaunat ドナだろう。ドナでは日本のようなサンドイッチも売っている。

  これまでのCMに変わり、1月末に制作された上の新CMには従業員58人が出演している。のりのりの人もいれば、振り付けについていけずにとまどっている人もいるが、明るい会社で楽しそうだ。


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2009.02.15

Alain Delon アラン・ドロンのJules César ユリウス・カエサル

  Astérix aux jeux olympiques アステリックスのオリンピック(昨年公開)にJules César ユリウス・カエサル役で出演している俳優Alain Delon アラン・ドロンの映像を見つけた。

  1960年、ルネ・クレマン監督『太陽がいっぱい』で人気スターの仲間入りをして多くの作品に出演したが、90年代になるとほとんど映画に出演しなくなった。だが数年前からはテレビの刑事ドラマで復帰。アステリックスに出演したことを聞いてこれまでとは異なる役柄におどろいた。この映画は700万人を超す観客を集め興行的にも成功したそうだ。

  こちらが本編の抜粋映像。もともとコミックなので、フランス語がわからなくても内容はわかるはず。下の映像は1976年のMonsieur Klein de Joseph Losey (パリの灯は遠く )でRobert Kleinを演じている。


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2009.02.12

Astérix アステリックス 50周年

Asterix

  Astérix le Gaulois ガリアのアステリックスは、1959年René Goscinny ルネ・ゴシニ(ストーリー執筆)とAlbert Uderzo アルベール・ユデルゾ(コミック担当)によって生み出されたune série de bande dessinée française フランスのコミック。Astérix アステリックスとObélix オベリスクのコンビがメインキャラクターだ。1977年ゴシニが亡くなった後も、ユデルゾがシリーズを描き続けている。

  その舞台は紀元前50年頃のガリア北西部の架空の村。だが、右の地図を見てほしい。まさに現在のノルマンディーとブルターニュにまたがる地域なのだ。主人公のAstérix アステリックスは、カエサルと戦ってやぶれたガリアの英雄ウェルキンゲトリクスの勇姿が投影されていると言われている。
Gavle
  物語ではローマ軍やヴァイキングがせめてきて、村をあげて戦うのだが、そのままではなかなか勝てない。ピンチにおいこまれると、ドルイド僧パノラミックスが調合した飲み物を飲む。すると超人的なパワーがでて、敵をけちらすことができる。

  このシリーズは、数多くの言語に翻訳され全世界で3億5000万部以上の売上がある。上の写真は私が持っているAstérix アステリックスコレクション。フィギュアは棚から落として足の部分で折れてしまったので接着剤でくっつけた。本は友人からクリスマスプレゼントでもらったもの。ラテン語訳も購入したのだが現在友人に貸し出し中だ。

  またバンド・デシネだけでなく、アニメや実写版の映画も作られていて、フランスでは根強い人気を保っている。テレビでよく上映されているので、フランスに住んでいれば何度も見たことがあるだろう。2008年の第3作 Astérix aux jeux olympiques では、カエサルをアラン・ドロンが演じているらしい。

  

  Astérix アステリックス 公式ホームページ
  Astérix アステリックス DVD
  日本で購入できるAstérixの本
  Parc Astérix パリの近くにあるAstérixのテーマパーク


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2009.02.11

シラク前大統領と日本の隠し口座

  昨年少しだけ関連ニュースをサルコジ大統領、一喜一憂に書いたのだが、「l'ancien président Jacques Chirac シラク前大統領が日本の銀行に隠し口座を持っていた」という噂はずっと以前から周知のことだった。その預金残高も数十億円あったという尾ひれもついていた。

  Le MondeはChirac n'a jamais eu de "compte japonais", affirme VillepinでDominique de Villepin ドビルパン前首相が"J'ai été son collaborateur pendant de nombreuses années et je puis donc en témoigner: il n'a jamais eu de compte au Japon"「長年一緒にやってきたが、前大統領は日本に銀行口座など持っていなかった」とこの疑惑を否定する内容を掲載した。

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2009.02.08

フランスの大学、「ペクレス改革」に異議あり

  La ministre de l'enseignement supérieur, Valérie Pécresse 高等教育担当大臣ヴァレリー・ペクレスの「ペクレス改革」に反対する大学の教員や学生がデモやストライキを繰り返しているのだが、強気の大臣に対抗してついに無期限ストライキに突入。

  そのAppel international à tous les universitairesを現在ブルターニュに滞在中の東北大学、小田中教授が翻訳されたので、こちらで紹介させていただく。

Appel international à tous les universitaires 「すべての大学関係者に対する国際アピール」 2009年2月4日(水) ピエール・クレペル、ティエリ・デュモン、ジェローム・ジェルモニ(フランス、リヨン第1大学カミーユ・ジョルダン研究所)

フランスの大学は無期限のストライキに入った。
フランスは、独立と自由と敬意を享受する、高等教育および優れた研究の公共サービスを有していた。政府は、ここほんの数ヶ月で、暴力的に、しかもなんの合議もなく、この公共サービスを破壊し、不安定性と恣意性が支配する一種の知識マーケットに変質させることを決定した。
- (教育と研究を担当する)教員は安定な身分を失い、授業時間数は(学長の一存で)どうにでもなり得る様になる。
- 独立性をもたず不安定な非常勤教員と入れ替えるために、常勤教員のポストは劇的に減らされようとしている。
- 博士候補生に対し、大学は、最初の6ヶ月については、何の理由もなくその身分を奪う事が出来る様になる。しかもまた、当人には何の了承も得ず、そして何の権利も持たせず、企業の為に奉仕させられる事になろうとしている。
- 初等•中等教育教員の養成するシステムは破壊されている。
- (何よりも競争にさらされ、国家の強化された支配下で)「自主独立化」し、充分な予算を持たない大学は、まもなく授業料を徴収せざるを得なくなり、また地元財界に服従せざるを得なくなる事は、想像に難くない。
- フランス国立科学研究センター(CNRS)は廃止され、テクノクラート(高級管理職技術者) による予算配分機関に変えられている
- 研究者は、すべての学会から拒絶された不適切で馬鹿げている「定量的」な基準にもとづいて評価される。

我々、全ての国の大学関係者および研究者は、ここに、世界各地でおしつけられてきた(そして今日もおしつけられようとしている)官僚主義的で金銭至上主義的で危険な方策を見いだす。

以上の理由から、我々は、フランスの大学関係者と連帯する。『百科全書』、ボルテールやルソー、更に「人権宣言」を生んだ国において、教育と研究が一種の商売に貶められ、諸々の権力の恣意に左右されることになるとすれば、そこで脅かされるのは全世界の自由である。

是等の新たな状況を強いる諸々の圧力が、一気に押し寄せて来ている。我々の存在価値を守る為には、我々はこれまで以上に、そしてこれら諸勢力以上に団結しなければならない。それゆえ、我々は、大学関係者たちに対して、この様に広められつつある、如何なる時代の人文主義的知識人も、誰一人として味方しなかったこの偏流に直面する今日、政治的、哲学的、あるいは宗教的な立場の違いを越えて団結することを訴える。

  La grève dans les universités s'amplifie Le Monde 05.02.09


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2009.02.07

寒いフランス

Neigelices

  今年のフランスは気温が下がっていて非常に寒いらしい。今日はRennes レンヌも雪が降っている。ブルターニュはフランスの北部にあるものの、気温は最低でもマイナス5度くらいで、雪は数年に一度しか積もらない。05年11月のフランスの大雪 すでに2人死亡でも積雪が珍しいと書いたのだが、それからブルターニュでは雪が何度も積もった。
Neigemairie
  写真は06年1月28日に撮影したもの。上はPlace des Lices リス広場の土曜日好例の朝市風景。手前に見えるテントにも白い雪が積もっている。でもこのときはブログでは雪の話題には触れていない。右の写真(クリックで拡大)は私の大好きなHôtel de Ville レンヌの市役所だ。午後1時くらいなのだが、重い雪が降り続いていた。さすがにこんな日は人影もまばらだ。
 


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2009.02.05

日本の休日

Thejaponais
  ブルキナファソ、ガボン、マダガスカル、ニジェール、セネガルの5カ国から来日していたアフリカからの研修生たちが帰国した。うちにはガボンの環境省に勤務している女性が1泊2日でホームステイした。

  半日買い物に付き合ったのだが、驚いたことに彼女が日本でどうしても欲しかったのはカーテンだった。何時間もかかってサロンと寝室と子供部屋のカーテンを購入した。給料が一か月で約300ユーロ(3万5千円)というのに、2万円近くを費やしたのだからおそれいった。でもガボンではカーテンの価格は日本の倍以上するのだという。それでは確かに高すぎる。

 同じようにニジェールの女性もカーテンを買いこんでいた。数百円のおみやげも「高すぎて買えない」というのにカーテンだけは別なのだから本当に欲しかったのだろう。店頭にはバレンタインデーのチョコレートが所せましと並んでいるが、ガボンではバレンタインデーとは男性が女性に贈り物をする日だという。

  ガボンの女性はいくつかのプロジェクトを抱えていて来日中もほとんど寝ずに仕事をしていたらしい。ガボンの環境省はほかの省の建物と共有だそうだが、1か月以上ストライキが続いていて建物が日中は封鎖されているため真夜中に仕事をこなしていたという。せっかくの休日だったのだが、あちこち観光するよりゆっくり寝たいというので彼女の望みどおりにした。せめて少しでも日本の雰囲気を味わってほしかったので、抹茶とお菓子でお接待。

  ささやかな国際交流で赤道直下で熱帯雨林の国、ガボンについて興味がわいた。はじめてホームステイを受け入れたのだが、なんだかとても親しくなってこんな体験もいいものだなと感じた。

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