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2009年4月の記事

2009.04.30

Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんのお店

Berrem

  Saint-Malo サン・マロにある有名なLa Maison du Beurre バター屋さん。Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんのお店です。上の写真は店の奥からの撮った写真です。そう大きな店ではないのですが、両側がパネルになっていて、バターの歴史が一目でわかるようになっています。古い道具類も飾られていて、バター博物館のようです。右の写真が店の外観です。
Berreex

  La Maison du Beurre  Jean-Yves BORDIER ラ・メゾン・ドゥ・ブール ジャン・イヴ・ボルディエ
  9 rue de l’orme 35400 St-Malo
  Tel : 02 99 40 88 79


  ボルディエさんは伝統的な手作りの製法を守るフランスでも数少ないバター職人です。そのバターはフランス国内をはじめ世界各国の高級レストランで用いられているのです。そんな高い評価を受けながらも本人は実直で仕事熱心。バターのおいしさだけでなく、その人柄も人々をひきつけてやみません。ブルターニュの塩入りバター、食べたいと夢に見るほどおいしいのです。
Beurreb

  昨年に引き続き伊勢丹新宿店で開催されたSalon "France” フランス展(4月22~27日)に来日したボルディエさん。今年は有塩、無塩バター、海藻入りバターに加え、バスク風のピマンデスペレット入りバターも販売していました。もう何度も会っているので、伊勢丹ではとても温かく迎えていただきました。

  私は3月にSaint-Malo サン・マロから持ち帰った4種類のバター(有塩、無塩、海藻入り、スモーク)を毎日食べていたので、この再会がうれしくてたまりませんでした。次はブルターニュで!


   < 関連エントリー >

  ボルディエさんの貴重なバターを日本で購入できます

  Salon "France” フランス展、伊勢丹で開催中
  レストラン Auberge du Pont d'Acigné オーベルジュ・デュ・ポン・ダシニエ
  ブルターニュ、年間バター生産量は9万トン
  Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさん ビデオ


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2009.04.28

鎌倉&東京

Kamakura

  大雨が降った4月20日。夜行バスで上京。夜行バスに乗ったのはもう覚えていないほど昔のこと。前日まで抗生物質を飲んでいたので体力が落ちていることはわかっていましたし、ふだんから乗り物の中で眠れないので不安もありました。

  でもカーテンで個別に仕切られた皮張りの特別シートで足も伸ばすことができ案外快適でした。東京駅には予定より早い6時10分に到着。東京駅は改装中。喫茶店が開店するのは午前7時。約束の時間まで、どうやって時間をつぶすか途方にくれてしまいました。あたりはオフィス街でまだひっそりしているのですね。

  その後3日間鎌倉で滞在。大仏様の脇腹部分から、体内にもはいってみました。(20円でした)。それから東京に3泊。小さな荷物でも移動は大変で、途中で宅配便を2度利用しました。そして最終日夜、再び東京駅から夜行バスに乗車。今朝朝4時半にバス停に到着しました。さすがにまだ夜も空けずひっそり。長い移動を終えました。

  東京ではブルターニュに関連する人たちにもたくさん会ってきました。ふだん人ごみを歩くこともないので、バスや列車を乗り継ぐだけでも緊張します。お世話になった方々、どうもありがとうございました。何とか予定をこなし帰宅してほっとしています。詳しくはこれからのエントリーで・・・

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2009.04.25

フランソワーズ・モレシャンさんにフランスから国家功労勲章(コマンドゥール)

Morechand

  長年にわたり日本とフランスの文化交流に尽力したことが高く評価され、仏政府からフランソワーズ・モレシャンさんに国家功労勲章「コマンドゥール」が贈られた。受勲式は21日に東京都港区の駐日仏大使公邸で行われた。コマンドゥールは民間人では最高位の勲章で、フィリップ・フォール駐日フランス大使からこの勲章を授けられたモレシャンさんはそっと目頭をぬぐっていた。

  お祝いにかけつけたのは森善朗元首相をはじめ、石川県の谷本正憲知事、金沢市の山出保市長、カルロス・ゴーン日産自動車社長、ファッション業界からは森英恵さん、山本寛斎さん、コシノジュンコさんなど錚々たる顔ぶれだった。

  パリ出身のモレシャンさんは1958年に来日。流暢な日本語を駆使しフランスの暮らしや文化を我々に示してくれた。エレガントな身のこなしやウイットに富んだ会話を通じてフランスを知り、あこがれを抱いた日本人は多いはずだ。授賞スピーチの中でモレシャンさんは「自分は戦争を体験した世代である」と語った。ナチス占領下のパリ。もし見つかれば自分たちも罪に問われることは承知のうえで彼女の両親はユダヤ人たちを家にかくまっていたのだ。

  「国境なき医師団」や「世界の医療団」日本支部の創立に協力し、世界平和の支援活動を行っているモレシャンさん。コマンドゥール授賞に心からの拍手をおくりたい。授賞に関する情報は下のリンクからどうぞ。


    <関連情報>

  フランソワーズ・モレシャン氏が国家功労勲章コマンドゥールを受章 (在日フランス大使館 )
  【大使館だより】モレシャンさんにフランスから勲章 (産経ニュース)
  モレシャンさんにフランスから勲章 (Rue89japon)


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2009.04.18

La chapelle de Kernitron 堂々としたロマネスク教会

Kernitron
  
  Lanmeurで偶然見つけたロマネスク教会。雨だったのでいい写真がないのだが、この中央部のとがった屋根を見てしまったら立ち寄らずに立ち去ることなどできなかった。建物自体も大きく立派だ。名称はLa chapelle de Kernitronでかつては修道院だった。Kernitronとはブレイス語で"chez la dame"女性の館という意味。
Kernitronp

  言い伝えによると6世紀に教会が建っていたが、ヴァイキングの侵入で9世紀に破壊されてしまった。現在の建物は12~15世紀に再建されたものでラテン十字の形になっている。12世紀の部分はロマネスク、14世紀の部分は英国様式のゴシック建築。天井はブルーでブルターニュやノルマンディーでよく見られる船底状になっている。

  中央部の柱の上部には彫刻が残っていたが、いろんな人間の首が並んでいる(写真はクリックで拡大)ものだった。その横には植物文様もあった。湿気が多すぎるのか緑色に変色していて修復が必要だ。古い木彫りのドアも味があった。


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2009.04.15

Vierge Noire de Guingamp ブルターニュの黒マリア

Viergenoir

  憂いを帯びたようなまなざしをこちらに向け、黒マリアはたたずんでいる。ブレイス語ではItron Varia ar Gwir Zikour(Notre-Dame du Bon-Secours)と呼ばれ、人々の信仰を集めている。だがこの黒マリアもフランス革命時には破壊された。今こうやってここにあるのは、ひそかに頭の部分だけ隠されていたからだ。腕に抱かれているキリスト像は1854年になってほかの身体の部分とともに発見され修復されたそうだ。

  この黒マリア像があるのはLa Basilique Notre Dame、場所はGuingampである。もう何度立ち寄ったことだろう。来る度にろうそくが灯され、美しい花々が絶えることはない。黒マリアとはケルト・ドルイド教の大地母神(豊饒の女神)像が破棄され後の時代になってマリア像と間違われ信仰されてきたものとも言われているが、はっきりとしたことはわかっていない。

  ところで日本にも一体だけ黒マリア像が存在する。山形県鶴岡市の鶴岡カトリック教会で、ノルマンディーから持ち込まれたものだという。機会があれば行ってみたい。

  さらに詳しく知りたいなら田中 仁彦さんの黒マリアの謎という本があるのだが、絶版になっているので図書館でかりて一読されるとよいだろう。

  

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2009.04.13

Eglise St-Mélar 不思議な植物の彫刻

Lanmeur

  あるときフランスの書店で手にしたロマネスク建築の本に不思議な彫刻が掲載されていた。とにかく見たこともないようなものだった。それからどこにあるのか調べ、何年も本物を見たいと恋い焦がれていた。それは教会のクリプト(地下聖堂)にある柱に刻まれたものだ。

  そしてやっと実物を見ることができた。それはブルターニュ、LanmeurにあるEglise St-Mélarの地下にあった。地下へと続く入口は開いていたのだが、内部は真っ暗。20サンチームを穴に入れると電気が点灯される仕組みだった。点灯時間は10分間だっただろうか。あまりに興奮していたので子細は忘れてしまった。

  地下は天井が低く、かがみながら先進した。このクリプトは何と6世紀のもの。ロマネスクよりも時代はさらに古い。たしかに彫刻はそこにあった。見ればみるほど、珍しい。この彫刻植物のようだが、一説には蛇を表したものとも言われている。伝説で女性の足の部分が蛇だったなどという話があるようだ。財宝とも係わりがあるなどという記述もあるが、さらに詳しいことがわかればまたお伝えしたい。

  だが、想像よりも小ぶりでちょっとだけがっかりした。でもそれも現地に行ってみないとわからないことだから、行けたことに感謝したい。そして車で走り始めると、すぐ近くに全く知らなかった素晴らしいロマネスク教会を発見した。何という幸運!これはエントリーをあらためて書きたい。


  <関連エントリー>

  La chapelle de Kernitron Lanmeurのロマネスク教会

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2009.04.10

夕暮れの語らい

Rennesville

コートにマフラー姿。ちょっとくらい寒くても狭苦しい室内では息苦しいと感じるようで、オープンテラスでしゃべり続ける。ここは車進入禁止地域。夜が更けるにつけ賑やかになる。いちおう広場にゴミ箱はあるのだが、そんなことはおかまいなしで路上はゴミがいっぱいだ。これらは早朝、ゴミ清掃車が清掃している。そのおかげで街は目立つほど乱れてはいない。写真はクリックで拡大。

不景気など何のその。若者たちは以前と変わらず、のびのびしているように見える。だがRennes レンヌ全体で5000人も大学生が減少しているという。アパートも空き部屋が増えているそうだ。その理由は大学のストライキだ。ここ数年、大学封鎖などで残念ながらフランスは学業に打ち込める環境ではないのだ。

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2009.04.05

Val sans retour 帰らずの谷

Foretb_2

  伝説の森Brocéliande ブロセリアンドは見渡す限り黄金色に染まっていた。するどい棘を持つAjonc アジョンの花だ。ここはVal sans retour 帰らずの谷。ロマンを求めて散策する大勢の人でにぎわっていた。

  だが男性がたは心してゆかれよ。何しろ愛する女性を裏切った253人の騎士たちが魔法で閉じ込められたといういわくのある場所、どんなに武勇のほまれ高き騎士たちでも決して出られない切り立った岩場なのだから。写真はクリックで拡大。


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2009.04.04

Pointe du Château まだ見ぬブルターニュの海辺

Chp

  私の持っているブルターニュのガイドブックにはPointe du Châteauの記述はなかった。だが、現地の人たちがこぞってここは見たほうがいいと勧めるものだから、行ってみることにした。以前取材ですぐ近くのManoirを訪ねていた。そこから眺めた東の入り江はとても穏やかだった。
Chpo

  ところがほんの10分ほど北に位置するPointe du Château の海辺は荒波の打ち寄せる荒涼たる風景だった。白波が岩にぶつかり、しぶきが全身をつつみこむ。沖に点在する小島が夕暮れの空に浮かび上がり、息をのむようなはてしない空間だった。

  もし一人で立っていたなら海に吸い込まれてしまったかもしれないが、このときは友人と一緒だったので帰ってきた。それほどはかり知れぬ魔力を秘めた海だ。力強くそして美しい。ずっと眺めていたかったのだが、その時すでに午後7時。宿には日没の午後8時までに着きたかったので帰ることにした。

  「ブルターニュは北海岸がいい」と言われるわけは入り組んだ海岸線と数キロごとに景色が変わるその多様性にあるのだろう。地図には1キロに1か所くらいの割合で景勝地のマークがついている。北海岸をくまなく巡るにはあと2週間ほど時間が必要だ。

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2009.04.02

帰国途中の話 2

  もう10年以上、日本と欧州の国際便で個人用スクリーンがない機体に乗った覚えがありません。つい2週間前にもちゃんとありました。でもどんなに探してもないのです。添乗員に尋ねると「2日前からこの機体です。エコノミークラスにも徐々にスクリーンをつけるようにしているのですが」とよくわからない説明。ボーイングでしたが型番は忘れました。

  隣の人と「経費節減のためにスクリーン付きの機体は売ってしまったんじゃないか」などと勝手な憶測をしゃべってうさばらし。しかも座席は45番まで。トイレも後ろにはありません。機体の後ろ半分が貨物なのでしょうか。そんなことはどうでもいいのですが、これでは長時間のフライトの楽しみもなく寝るしかありません。

  夕日が沈むまで寒い野外で立っていたからでしょうか、旅の途中で膀胱炎になり日本に帰って病院へ。旅の3日目で数年に一度しかならないヘルぺスもできたことを話すと「それは過労ですね」と言われましたが、足がむくみ尿検査のコップが血尿で赤くなっていたのを見て自分でも納得。クレープの夢を見ながら、少し休憩中です。
 

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帰国途中の話 1

  ブルターニュの友人宅で出発前にスーツケースの重さを測ったら25キロ以上。特にこれといったものは買っていないのですが、やはり雑誌や本、地図などが積み重なるとこうなってしまうのですね。これでは重量オーバーなので本をリュックサックと手持ちの袋にうつして調整。

  最終的に空港ではスーツケースの重さは22.8キロになっていました。カメラも持っていますから総計30キロ以上。手持ちの袋が重くて手がちぎれそうに・・・

  シャルルドゴール空港で無線WIFIコーナーに行ってみましたが、30分間6ユーロだったのでやめました。今回搭乗したのはKLMなので、アムステルダムで乗り換え。搭乗開始時間がいやに早いと思ったら、搭乗ゲートをくぐってから手荷物検査。テロ防止を考えるなら、乗る直前にチェックするというのが確実だとは思いますがはじめてのことで驚きました。

  そして、座席44Cに着席。ちょうど主翼のすぐ後ろでした。3人がけの通路側。お隣はスペイン、バロセロナの夫婦で息子さんが京都に住んでいると話してくれました。イヤホンが配られ「今日は何の映画をみようかな。あれ。あれれれ」と言葉が出なくなりました。だってないんです。いつもの個人用スクリーンが・・・

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