Eglise St-Mélar 不思議な植物の彫刻
あるときフランスの書店で手にしたロマネスク建築の本に不思議な彫刻が掲載されていた。とにかく見たこともないようなものだった。それからどこにあるのか調べ、何年も本物を見たいと恋い焦がれていた。それは教会のクリプト(地下聖堂)にある柱に刻まれたものだ。
そしてやっと実物を見ることができた。それはブルターニュ、LanmeurにあるEglise St-Mélarの地下にあった。地下へと続く入口は開いていたのだが、内部は真っ暗。20サンチームを穴に入れると電気が点灯される仕組みだった。点灯時間は10分間だっただろうか。あまりに興奮していたので子細は忘れてしまった。
地下は天井が低く、かがみながら先進した。このクリプトは何と6世紀のもの。ロマネスクよりも時代はさらに古い。たしかに彫刻はそこにあった。見ればみるほど、珍しい。この彫刻植物のようだが、一説には蛇を表したものとも言われている。伝説で女性の足の部分が蛇だったなどという話があるようだ。財宝とも係わりがあるなどという記述もあるが、さらに詳しいことがわかればまたお伝えしたい。
だが、想像よりも小ぶりでちょっとだけがっかりした。でもそれも現地に行ってみないとわからないことだから、行けたことに感謝したい。そして車で走り始めると、すぐ近くに全く知らなかった素晴らしいロマネスク教会を発見した。何という幸運!これはエントリーをあらためて書きたい。
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