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2009年8月の記事

2009.08.29

オンライン生物百科事典 Encyclopedia of Lifeが2周年

オンライン生物百科事典 Encyclopedia of Lifeが2周年。掲載項目は、15万種に達していると知った。10年をかけて地球上の既知の動植物全180万種を掲載するという壮大な計画だ。

  プロジェクトに数百万ドルを援助する財団、John and Catherine MacArthur Foundationのジョナサン・ファントン(Jonathan Fanton)会長は、「顕微鏡が目には見えない微細構造を明らかにしてくれるように、EOLは地球上の生物について、われわれの目を開かせてくれるもの。『あればいいな』と思われてきたものが、ようやく実現される」と語った。

 プロジェクトには、同財団や大学、慈善団体、バイオ研究所などが出資している。また、アドビ(Adobe)、マイクロソフト(Microsoft)、そしてウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)が技術提供を行っている。 (c)AFP/Glenn Chapman

  フランスでは時間のゆるすかぎり博物館や美術館を訪ねた。たとえばフランス国立自然史博物館はサバンナを行進する動物たちを非常に美しく展示してある。現代アートが城をうめつくすオワロン城(ドゥー=セーヴル県)にはもともと「驚異の部屋」と呼ばれるような世界中の珍しい事物を収集した部屋があった。

  とはいえ、今では絶滅してゆく種も多く、数十年前にはどこの川にでもいたメダカやミズスマシでさえも簡単には見つけられなくなっている。博物館や百科事典の中でしか生き物に触れられなくなったのではさみしすぎる。Encyclopedia of Lifeの美しいイラストを眺めながらいろんなことを考えた。

  
  Encyclopedia of Life 公式サイト


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2009.08.25

La fête de l’oignon de Roscoff ロスコフの玉ねぎ祭り

  8月22、23日にRoscoff ロスコフでLa fête de l’oignon 玉ねぎ祭りが開催されました。 l'oignon rosé ロニオン・ロゼと呼ばれる、赤っぽい玉ねぎが名産。人々は英仏海峡を渡りl'oignon rosé ロニオン・ロゼを売りさばきました。ウェールズやスコットランドでも非常に人気が高かったそうです。ビデオでは運びやすいように玉ねぎを束ねてゆく様子が紹介されています。

  祭りの主役である玉ねぎはスープやガレット(そば粉をクレープ状に焼いたもの)、玉ねぎとホタテ貝のタルト、ソルベ(シャーベット)などに調理されました。もちろんコンサートやfest-deiz ダンスパーティーなども行われたそうです。


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2009.08.17

Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさん ビデオ


  Jean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんはこれまでに何度も紹介してきましたが、伝統的な手作りの製法を守るフランスでも数少ないバター職人です。そのバターはフランス国内をはじめ世界各国の高級レストランで用いられているのです。

  フランスの日刊紙Ouest Franceでたまたま見つけたJean-Yves BORDIER ジャン・イヴ・ボルディエさんのビデオクリップ。Noyal-sur-Vilaineにあるバター工場でボルディエさんも従業員も出演。どちらかというとシャイで真面目。黙々と仕事にはげんでいるボルディエさんが、このビデオクリップでは歌って踊っているではありませんか。きっと何度も撮り直ししたのでしょうね。


  こちらのビデオではバターが山型につくられているところがよくわかります。ご本人が話しているのは「多くの著名なシェフが信頼をよせてくれていることに誇りに思う。手作りのバターづくりは素晴らしい仕事だ」といった内容です。


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2009.08.16

新型インフルエンザでフランス大混乱

  5月のゴールデンウイークあけから連日日本でも大変な騒動を巻き起こした新型インフルエンザだが、このところ国内ではほとんど話題にはなっていない。だが今日フランスのニュースでそのGrippe A/H1N1 新型インフルエンザについて大きく報道されていた。

  日本で新型インフルエンザによる初の死者がでたというのだが、フランス経由でやっと知った。Premier décès dû à la grippe A(H1N1) au Japon

  フランスでは日本よりはやく、7月に14歳の少女が肺の感染による発症が原因で死亡した。これがたまたまブルターニュ地方のBrest ブレストの病院での出来事だった。
  Un premier décès lié à la grippe A-H1N1 en France Une jeune fille de 14 ans qui souffrait d’une maladie grave et atteinte du virus de la grippe A-H1N1 est morte à Brest.

  そして今日の報道は「新型インフルエンザの流行が懸念されるので、9月からの新学期の登校を1週間遅らせる」というもの。日刊紙Ouest Franceには薬局でもふつう売っていないマスクを着用した写真が掲載され、いやでも目につく記事となっている。

  レンヌでも「新型インフルエンザの到来が心配?」Arrivée de la grippe A à Rennes, ça vous inquiète ?とか「20万枚のマスクを用意」A la Ville, 200 000 masques pour les agents などと載っている。

  「欧米ではインフルエンザでもマスクは着用しない」と5月に報道されていたので、ご存じの方も増えているだろうが、本当に風邪や花粉症でマスクをかけているフランス人などいないのだ。それなのに人口20万人の都市レンヌでひとり1枚のマスクを準備するというのがいかに普通でないことなのかを考えていただくと、フランスでの注目度の高さをわかってもらえるだろうか。

  5月に日本でマスクが売り切れになっていることを知ったブルターニュの友人は「フランスでも新型インフルエンザの報道はあるけれどよその国のことみたいで真剣にはなっていない」と言っていたのにその状況はすっかり逆転してしまっている。「国民は冷静に対応してほしい」と昨日舛添要一厚生労働相は発言しているが、マスコミにしてもフランスの状況は伝えていないのではないか。

  フランス在住の方々、新型インフルエンザについてのご意見をお待ちしています。

     <追加情報>

  フランス政府は新型インフルエンザの流行を想定し、ワクチン9,400万人分(10億ユーロ)をフランス、英国、スイスの製薬会社に発注。ワクチンは今年10月から1来年1月にかけて納入される見込みだという。フランスの人口は6500万人なので思い切った政策だ。

  


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2009.08.14

ブルターニュの農業と地下水汚染

  農業と地下水汚染 代替水の費用支払え 給水公社に痛い判決


  不慣れな町の喧騒に恐れをなして牛たちが、「モー」と一晩中鳴く。五月二十日夜のことだった。翌日から五日間開かれる「町の農場」と名付けられたイベント用に、静かな農場から連れてこられた牛たちだ。レンヌ市役所前広場はその数日前からブルドーザーが忙しく動き回っていた。おびただしい土や草木が運ばれてきて、見事な”農場”が完成した。オペラ座の前は牧草地に様変わりし、巨大なトラクターまで置かれている。

  その前のプラカードには、農家が環境を守り、安全な食品を生産するため、いかに努力しているかが、書かれていた。実際に農業に携わっている男性が「飼料用のトウモロコシはたっぷり肥料をやれば、よく育つんだが、制限しているんだ」と説明してくれた。

  ブルターニュ地方には山がない。傾斜の緩かな大地が豊かな自然の恵みを提供してくれるのだ。ところが、農業生産をあげるために使用されている肥料が分解されてできた硝酸塩や農薬、除草剤が地下水を汚染し、川や海に流れ込んでいることが、近年指摘され始めた。

  一九六〇年代、アメリカ各地で地下水が硝酸塩に汚染されていることが判明し、「飲料水一リットル当たり十ミリグラム以下」という水質基準が決定された。この硝酸塩が血液中にはいると、「ヘモグロビン血症」という病気にかかるのだが、活性炭や煮沸、沈殿ろ過などでは、取り除けない物質なのである。

  一方ブルターニュでは九十年代初めに、フランス政府が「農業起原汚染制御計画」を始動させ、財政資金を注ぎ込んで畜舎改善、糞尿処理施設建設などの汚染防止に取り組んできた。

  私は昨年、レンヌ市役所主催の「いかに水源を守るか」という説明会に参加した。二軒の農家を訪ね、低農薬・低肥料の実践状況を見学した。畑の周囲には土手がめぐらされ、汚水が直接地下水に染み込まないよう、細心の注意がはらわれていた。それでも地域全体で考えると、現状は計画どおりには進んでいないようだ。

  五月九日、レンヌ裁判所で驚くような判決がでた。コート・ダルモール県に住むデニス・ボリエさんは、水道水は人体に有害だとして飲料用にミネラルウォーターを購入し続けているのだが、その購入代金を同地域の給水公社に請求していた。そして彼は昨年の一審敗訴後も闘争を続け、ついに勝利を手にしたのだ。

  同裁判所は、一日当たり一人二リットルのミネラルウォーターの購入を認め、七千五百五〇ユーロ(約百三万円)を支払うよう同公社に命じた。デニスさんの自宅に給水が開始された日から八年間分の購入代金に相当する。水質基準では、硝酸塩は一リットル当たり五十ミリグラムを上限としているが、同公社の給水水質はこの規定を満たしていなかった、と認定された。
 
  この判例は今後のほかの同様の裁判にも影響を与えることが予想されている。「もし八千五百人の水道加入者すべてが同様の権利を主張すれば、水道料金を八十倍にしないと、やっていけない」と同公社の代表者は頭を抱えている。

  すでに別の加入者が裁判を起こしていて、その判決は今月二十四日に言い渡される。結果はどうあれ、環境との取り組みを地球規模で考えなければ、この地下水汚染問題は解決しないだろう。 徳島新聞

  これは私が書いた2003.06.03付けの新聞記事。腐敗した大量の藻と集約農業の参考に引用した。


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Les Cahiers Blancsの新ブログについてお知らせ

Lcb

  これまでフランス通信社AFP BB Newsから引用した内容をActiblogに書いてきましたが、「アクセスが遅い」、「表示ができない」などのトラブルがたびたびありました。そこで古いエントリーはそのまま残し新しくLes Cahiers Blancsを立ち上げました。

  さっそく非常に気になるニュースがあります。「打ち上げられた大量の緑藻類が腐敗して有毒ガスを放出し、問題となっている」というものでこれは硝酸塩の使用をふくめたブルターニュの農業政策とも深くかかわる大きな問題なのです。腐敗した大量の藻と集約農業をご一読ください。

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2009.08.12

ムール貝の養殖にまつわる話

  ムール貝は高い海水ろ過能力があるということを書いたが、ブルターニュではいつから養殖に取り組むようになったのだろうか。

  調べてみると面白い逸話があった。古代ローマでもすでに食べられていたムール貝だが、ブルターニュでの養殖は13世紀に起きた偶然の出来事がきっかけだった。大西洋への交通の要路として知られていたLa Rochelle ラ・ロシェル近くで1235年、アイルランドの漁師が立ち往生していた。小舟が岩に乗り上げて壊れてしまったのだ。

  彼は生きのびるため杭の間に漁をする網をしかけて、鳥をとらえようとした。そしてある日杭にムール貝が付着していることに気付いたのだ。これがブルターニュ北部でムール貝の養殖がおこなわれるようになったというのがルーツだという。

  18世紀後半になるとこの杭を使った方法が発達してきた。世界遺産モン・サン・ミッシェルのある湾で養殖がはじまったのは1960年ごろ。ムール貝の養殖 はla mytiliculture という名称で呼ばれる。ちなみに牡蠣の養殖はl'ostréicultureである。Baie de Saint-Brieuc サン・ブリユー湾で行われている実際の写真はこちらからどうぞ。

  ブルターニュでは北部海岸だけではなく南部の海岸でもムール貝の養殖がおこなわれているが全体のデータが見つからなかったので詳しい数字はわからない。このムール貝、生きたまま日本にも輸入されている!味見したい方は下のリンクからどうぞ。

この美味しさは格別♪。到着したその日に発送 新鮮です♪AOCモンサンミッシェルの活ムール貝1.4Kg(蔵) ご予約受付発送日


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2009.08.09

Grande Parade au festival interceltique de Lorient パレード

  Le Festival Interceltique de Lorient 国際ケルトフェスティバル(7月31日~8月9日)でもっとも華やかなパレードです。今年は8月2日でした。パリの真ん中で行われたBreizh Touchの映像もすごかったですが、それよりもやはり地元のLorient ロリアンの映像が観客との距離が近いだけ臨場感にあふれています。

  
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Le Festival Interceltique de Lorient,l'effet Carlos Nuñez

  Le Festival Interceltique de Lorient 国際ケルトフェスティバル(7月31日~8月9日)で行われたCarlos Nuñez カルロス・ヌニェスのコンサートビデオです。今年はla musique celtique et la musique traditionnelle brésilienne ケルト音楽と伝統的なブラジル音楽を組み合わせたステージとなりました。


  
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2009.08.02

Tatouages de nageurs 水泳選手たちの刺青

  水泳の世界選手権。古賀淳也さんが競泳男子百メートル背泳ぎ決勝で優勝。日本新記録での優勝で話題をさらっているが、無料新聞、20minutes.frが23枚の写真でTatouages de nageurs 水泳選手たちの刺青を特集している。

  さすがにオリンピックの5輪マークにちなんだ刺青が多い。フランス人のAlain Bernard選手は右脇に相当大きな5輪マークを入れている。他には動物やチョウ、サラマンダーや怪物などもあるが、カナダのBrent Hayden選手は漢字で「永遠の友」と刺青している。

  フランスでもワンポイントの刺青はいわばファッションアイテムのひとつ。ピアスと同様に女の子も刺青を入れることにそう抵抗がないのだ。

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Le Festival Interceltique de Lorient 国際ケルトフェスティバル 開幕

   今回で39回目となるLe Festival Interceltique de Lorient 国際ケルトフェスティバル(7月31日~8月9日)が開幕です。今年のメインはla Galice スペインのガリシア。世界遺産になっている巡礼地St Jacques des compostelle サン・ジャック・デ・コンポステル(スペイン語ではSantiago de Compostela サンチャゴ・デ・コンポステーラ)があるところです。

  日本にも何度も来日しているCarlos Nuñez カルロス・ヌニェスの出身地でもあります。直接お話ししたことがありますがフランス語もうまく、とても繊細な人です。下のビデオは8月2日夜に行われるコンサートの予告編です。MISIA Dimanche 2 Aôut à l'Espace Marine à 22h




Découvrez Misia au 39e Festival Interceltique de Lorient sur Culturebox !

Le Festival Interceltique de Lorient 公式ホームページ

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