現代アートと日本の美

久しぶりにブルターニュで知り合った友人と会った。実に7年近く同じレンヌに住んでいた友人なので離れていた家族に会ったかのような懐かしさがこみあげてきた。彼女はフランスで現代アートを専攻していた。香川県の直島に私用で来るというので、私も同行しついでに香川県の名所を一緒にめぐってきた。ちょうどシルバーウイーク前だったのでどこも空いていてのんびりと見学することが出来た。
まずは直島。ここには安藤忠雄さんが設計した地中美術館とベネッセハウス(美術館および宿泊施設)がある。ほとんど予備知識のないまま訪れた地中美術館にはモネの睡蓮の絵が飾られていた。上の写真は2007年秋に行ったノルマンディーのモネの庭だ。その時の花の香りや身長より高く伸びた草花などが思い起こされた。私たちは直島の本村地区にある民宿に泊まり、民家を丸ごと作品にした家プロジェクトも見学した。左の写真は廃屋の中からのぞく自由の女神像(クリックで拡大)だ。

フランスでも教会内部で現代アートの展示会がひんぱんに行われているが、家プロジェクトの度肝を抜かれるような奇抜な作品に口をあんぐり開けて見入ってしまった。地中美術館やベネッセハウスがモダンなだけに本村地区の素朴さとの対比はおもしろい。だが食事をする場所と宿泊する施設の少なさはせっかくの観光気分に水を差すほどで、いろいろなことを考えてしまった。
何しろ我々が泊まったのは居間にあたる部分で他の部屋の宿泊客は、私たちが寝ている部屋を横切らなければトイレにも行けないのだから。「どうぞ気兼ねなく」とは言ったものの、相手が気にして夜中にトイレを我慢する状況になった。普通の家をそのまま用いた民宿なので隣室との仕切りがふすまというのはわかるが、通路になるような部屋に客を泊めて料金を取るのはいかがなものか?
そのほか丸亀市猪熊弦一郎現代美術館も非常に刺激をうけたし、金比羅さん表書院にのこる円山応挙の虎の見事さ、そして椿書院で制作中の椿障壁画(田窪恭治氏)。金比羅さんには新名所、資生堂パーラープロデュースのカフェレストラン「神椿」も出来ていて時代の流れを感じた。さらに弘法大師ゆかりの善通寺も建築ラッシュで新しい建物が次々誕生していた。どうも違和感があるこれらの建築物も数百年経てば周囲に溶け込みしっくりとなじむのだろう。
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