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2009年10月の記事

2009.10.30

La fête d'Halloween ハロウィンなんてナンセンスだ

Citrouille

  これはRennes レンヌにあるチョコレートのお店、Jeff de Bruges ジェフ・ド・ブルージュのショーウインドー。la fête d'Halloween ハロウィン前なので、citrouille かぼちゃの飾りつけをしています。

  10月31日の夜になるとレンヌの町は変装した人たちがたくさん歩いています。身体にトイレットペーパーを巻きつけた男性、魔女風の先のとがった帽子をかぶり怖いメイクをした女性、子供たちも喜んで吸血鬼のマントをはおっています。私も自分で帽子を作ったことがあります。段ボールをくりぬいてとんがり帽子をつくり、黄色い紙を張ったのです。もちろんそれをかぶって、友人たちと町を歩きました。これが案外うまくできたので、捨てずにずっと部屋に飾ってありました。

  ところが、la fête d'Halloween ハロウィンがフランスでポピュラーになったのはごく最近。2000年ごろからだというのです。11月1日はToussaint 聖人の日で祝日ですから家族で菊の鉢植えをかかえてお墓参りに行きますがその前日に特別なことをするわけではなかったのです。

  ハロウィンの風習はアメリカからフランスに上陸したのですが、デパートにオレンジのハロウィングッズが並べられ、メディアでコマーシャルが流れるようになると異議を唱える人も多かったそうです。しかしわずか数年でハロウィンは子供たちに浸透し、この時期になるとかぼちゃだらけになってしまったのです。

  ずっと続いている風習だと思われていることでも調べてみると案外新しいものだと判明したりします。たとえば今ではフランスのどこの家庭でも見られるクリスマスツリーも第一次大戦後、アメリカから持ち込まれたものなのですから。

  聖人の日と死者の日で作家のJean Markale ジャン・マルカルさんが「3日3晩、新年を祝う祭りは続いたんだ」と述べていたのはブルターニュでもケルトを信じる一部の人たちだけで11月1日から1年がはじまるなんて一般の人にとってはナンセンスなことだったのです。

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2009.10.29

11月1日から1年がはじまります

Dsc_0121bar

  この写真は10月31日に撮ったものです。以前聖人の日と死者の日に書いたように、ケルトの暦では11月1日にSamainまたはSamhuinと呼ばれる新年がはじまります。この前夜は「異界の霊が生者と自由に交流をもつ」ことができる特別な時間なのです。

  友人がPeros-Guirec ぺロス・ギレックから数キロ東にある少しマニアックなバーに連れて行ってくれました。Dsc_0126barそれほど広くない店内は100人近い人たちで身動きもできないほど(左の写真)でした。この写真ではわかりにくいと思いますが、店内には船の一部がかざってあったり天井には漁で使う網もかかっていてさすが海に近いだけあります。

  野外にも数席テーブルがありここには魔女や骸骨に変身した人もいました。もしかすると霊たちも異界から戻りここにいたのでしょうか?きっとみんなは朝までいるのでしょうが、座る場所もなく押しあいへしあいであまりの混雑に疲れて1時間くらいで友人の家に戻りました。


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2009.10.28

赤ずきんちゃんとガレットとパン

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  夜寝る前に松原秀一さんのフランスことば事典 (講談社学術文庫 )を読んでいました。知り合いからいただいた数十冊の本の中の一冊です。語学が得意なこの方は赤ペンでたくさん印をつけていて、なるほどなどと考えながら読んでいるのです。ケルト語、ラテン語、ギリシャ語などが中世フランス語から現代フランス語にと変化してゆく様がとてもおもしろいです。特に中世フランス文学の引用は興味深いものばかりです。

  さて皆さん、”Le Petit Chaperon rouge” 赤ずきんちゃんのお話を覚えているでしょうか。Charles Perrault シャルル・ペローが1697年に出版した童話で、森に住むおばあさんのところにお使いに行った赤ずきんちゃんがおばあさんの振りをした狼に食べられてしまうという話でした。

Un jour sa mère, ayant cuit et fait des galettes, lui dit : "Va voir comme se porte ta mère−grand, car onm'a dit qu'elle était malade, porte−lui une galette et ce petit pot de beurre."
ある日、おかあさんはパンのついでに焼き菓子[ガレット]を焼いてから、赤ずきんちゃんに言いました。「おばあちゃんが、ご病気だそうよ。どんな具合だか見ておいで。ガレットとこのバターの壼をもってお行きなさい」  完訳 ペロー童話集 (岩波文庫)

  ここで下線を引いたdes galettes ガレットですが、どんなものを想像するでしょうか。ブルターニュではおなじみのそば粉をクレープ状に焼いたもの、あるいはちょっと分厚いバターたっぷりのクッキーでしょうか。どちらにしても新倉朗子さんが翻訳しているようにお菓子を想像してしまいますが、松原秀一さんは「イーストを入れずに焼いた固いパンgaletteのようなものもパンといっていた。パンは自分の家で焼いたcuireので、パンを焼くかまどに火を入れる日にこのガレットを作る習慣があった」と説明しています。

  この説明を読んで改めて文章を読むと、固いパンとバターを持ってお見舞いに行ったのだと素直に理解できます。でもいちどこのフレーズが気にかかりはじめると、おばあさんというのは何歳だったのだろう(若く結婚していれば40歳くらい?)とか、病気なのに固いガレットとバターなんて食べられるのかといろんな疑問が浮かんできます。日本なら病人にはさっぱりした「おかゆに梅干」と考えますが、病気のときに精をつけるため貴重なバターを持っていったのだと解釈することも可能ですし、そう考えるときりがありません。

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2009.10.24

Googleで1位になりました

Google_bretagne1

  インターネットで「うるわしのブルターニュ」をつうじ、ブルターニュのことを書き始めたのは2004年2月のことでした。それから5年がすぎGoogleで1位になることができました。「ブルターニュ」という検索ワードで40万件が登録されています。その中でトップになれるなどと考えてもいませんでしたので、にわかには信じられず数回確認しました。

  「うるわしのブルターニュ」を訪問いただいた総数は65万6千人になりました。何度も見ていただいた皆様方のおかげです。本当にどうもありがとうございます。数えられないほどいただいたコメントやメール。それがきっかけで実際にお会いした方もたくさんいます。そんな素晴らしいすべての出会いに感謝しています。

  少し前に話した人が「メールに書いたようにXXさんのもとで学んでいました」と言うのでびっくりして、「そのメールは読んでいません」と答えました。いただいたコメントやすべてのメールには目を通していますし、遅くなっても返信しています。もしかすると誤って迷惑メールなどに迷い込んでしまった可能性もありますので、もしも返信がなければそのことをコメントに書きこんでくださいますようお願いいたします。

  最近すこしづつですがブルターニュがテレビや雑誌などに取り上げられるようになってきましたが、それでも知らない人が圧倒的でしょう。実は「XXについて書きます」とお約束していてまだ書けないでいる主題がいくつかあります。忘れているわけではありませんのでもうしばらくお待ちください。これからも命あるかぎりブルターニュのことを書き続けてまいりますので、どうぞこれからもお付き合いください。

  

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2009.10.23

ボタン電池とグラフィックボード交換

  Cmos

  それは昨日の朝のこと。デスクトップWindows xpのスイッチを入れてもこのような画面が表示されパソコンが起動しませんでした。このような画面を見たことがなかったので一瞬壊れてしまったのだろうかと心配になりました。おそるおそるF2ボタンを押してみると普通どおりに起動はしたのですが、時計が止まっていました。正しい時間をセッティングして使い始めましたが、いつも見ているページのいくつかにアクセスできませんでした。

今朝は問題なく起動できたのですが、今日の午後になってまた同じ画面がでました。CMOS Setting wrongと書いてあり、これをネットで調べてみると電池が切れている可能性が高いということでした。私のパソコンはショップで組み立ててもらったオリジナルなので、その店にもって行きボタン電池を交換。300円。

  「もしかしてパソコンの電源を切ったりしていませんか」
  「ええ。落雷があってからこわいので、電源を抜いていました」
  「それで電池がなくなったんですよ。時間表示などの予備電源としてこのボタン電池が使われるんですよ」
  「知らなかったです。そんな話聞いたことがなかったし雷怖いから・・・」

  それから数ヶ月前に取り替えたグラフィックボードについている小さな冷却ファンからも起動時に雑音がしていたので交換。980円。これで修理は完璧なはずでした。ところが今度は画面がまったく見えません。ほんの10分ほど前まで作動していたのに、グラフィックボードが壊れたようで結局これを交換することになりました。作業費用もふくめて支払ったのは合計金額8445円でした。冷却ファンに雑音がしたのはグラフィックボードに異常があった可能性もあるようです。

  店から戻りディスプレイモニターに接続するとちゃんと画面は表示されたのですが、以前と色が微妙に変わりどうも全体にボーとしています。画面設定で色やコントラストを調整したのですが、どうもクリアな画面になりません。やれやれ!
  


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2009.10.22

NHKETV特集 我々はどこへ行くのか~池澤夏樹とゴーギャン 文明への問いかけ~

  今年6月にNHK取材チーム ブルターニュでGauguinの足跡を訪ねるというエントリーで池澤夏樹さんがブルターニュを訪ねPaul Gauguin ポール・ゴーギャンの番組を撮影していることを書きました。

  放送は秋としかわかっていなかったのですが、なぜか11月だと思い込んでいたのです。先日知人とふとその話になったのですが「たぶんそれ先月見た番組じゃないかな。とてもおもしろかったので再放送しないかとチェックしているんだけれど、ないみたい」と言うではありませんか。

  調べてみるとETV特集で9月13日に放送されていました。先月はほとんどテレビを見ていなかったので見逃してしまいました。この番組、録画した方がおられましたら貸していただけませんか。よろしくお願いいたします。

  我々はどこへ行くのか~池澤夏樹とゴーギャン 文明への問いかけ~ 


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2009.10.21

Le Château de Costaérès コスタエレ城に住んでいた小説家

Sienkiewicz


  ブルターニュでもPeros-Guirec ぺロス・ギレックあたりにしかないla Côte de Granit Rose グラニット・ローズ海岸。赤みがかった花崗岩の巨石が海岸を埋め尽くしている風景は一度見たら忘れられないほど素晴らしい。この風景を愛して多くの著名人が別荘を建てた。たとえば以前紹介したエッフェル氏のお屋敷は上の写真の右端を回り込んだ場所にある。

Sienkiewiczp

  そして岸恵子さんが案内するとっておきフランス旅に出てきたSt-Guirecサン・ギレッグの祠が左下にうつっている。そして今日紹介するLe Château de Costaérès コスタエレ城は左上に浮かぶ島に建っている。ポーランド出身のエンジニアが1892年に建築したstyle néo-médiéval (新中世スタイル、こんな呼び名があるのかどうかわからないが)の別荘だ。

  ここに住んだ有名人が1905年にノーベル文学賞を受賞したHenryk Sienkiewicz ヘンリク・シェンキェヴィチさんだった。彼もポーランド人で持ち主の友人であったためだ。「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」で篠沢さんは別荘があるという記述をミシュランガイド・Guide vertで読み「驚いて、百科事典などでシェンキーウィツの項を見たが、ブルターニュとの結びつきなど一言もない」と書いておられる。日本ではほとんど誰にも知られていないかもしれないが彼はここに1898-99年まで住んでいた。(念のためGuide vertで確認したが2006年版にはヘンリク・シェンキェヴィチさんについての記述はなかった。私の持っているもっと詳細なガイドブックにも彼の名前が載っていただけだが、ネットで検索してみたらいろいろな情報がでてきた)。

  そして篠沢さんが読んだという"Quo vadis ?" クオ・ワディスはノーベル文学賞の決めてとなった作品と言われている。それゆえ1905年にノーベル文学賞を受賞してからこの城は別名Le Château de Quo Vadis クオ・ワディス城と呼ばれている。だが残念ながら内部を見学することはできない。

  余談ながら2008年のノーベル文学賞受賞者、Jean-Marie Gustave Le Clézio ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオさんもブルターニュに住んでいる。もう少し西のBaie de Douarnenez ドアルヌネ湾だ。

  


  <Henryk Sienkiewicz ヘンリク・シェンキェヴィチさんの本>

  クオ・ワディス〈上〉 (岩波文庫)
  クオ・ワディス〈中〉 (岩波文庫)
  クオ・ワディス〈下〉 (岩波文庫)
  ネロ帝治下のローマを舞台とした歴史小説。1895年にポーランドの新聞に連載され、1896年に出版された。

   < Côte de Granit Rose グラニット・ローズ海岸 関連エントリー >

  オペラ座の怪人とブルターニュ
  静謐
  ペロス・ギレックの海

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2009.10.20

「アイルランド 美しき旅」 旅 2009年 11月号

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  先週ケルト音楽のコンサートがあった。北島トラディショナル・ナイト13 ケルト音楽の夕べ バグパイプとフィドルの響きで演奏したのはKAAZ(カーズ)。スコットランドのハイランド・パイプとフィドル、ピアノでケルト文化圏の音楽が演奏された。第一部はスコットランド。第二部がブルターニュとアイルランドだった。

  ブルターニュ育ちのサラとパトリックという兄弟と一緒だったのだが、演奏が始まってすぐにサラがバグパイプの音を聞いて「日本に来て2年になるけれどはじめてノスタルジーを感じた。ブルターニュが懐かしい」とつぶやいた。子供のころから聞きなれた音は心の奥にしっかりと刻まれ忘れることなどないのだ。私はまだ行ったことのないスコットランドに行きたくなった。そして北アイルランドにも・・・

  ちょうど旅 2009年 11月号 [雑誌]が「妖精の家、ツイードの故郷、世界遺産・・・ ダブリンから南へ北へ、アイルランド 美しき旅」という70ページの特集を組んでいる。これが旅ごころをくすぐるのだ。

  新潮社のホームページにはトリニティ・カレッジの旧図書館の写真があって見とれてしまった。何といってもここには装飾写本・ケルズの書があるからだ。3年前に実物を見たときの感動がよみがえってきて思わず旧図書館の写真をダウンロードしてパソコンの壁紙にした。本を手に取って眺めることはできないのだがベンチがあってそこでこの写真の光景を目の当たりにしたことがまるで昨日のようだ。

  ああ。旅したい!もう一度「ケルズの書」を見たいし北アイルランドの岸壁に立ってみたい。


  日本で購入できるthe book of kellsの書籍・DVDetc.

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2009.10.18

「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」を読んで感じたこと

  フランス、特にパリについて書かれた本は多いがブルターニュの本となると必死で探さないとお目にはかかれない。そんな貴重な本が「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き―森と海の国」だ。

  「ブルターニュ大好き」と言っていただきうれしいが、いくつか疑問を感じる記述がある。まず前書きに「さらに、ここが凄い。家庭でケルト語で暮らしている人口が今も50万人に達する」とある。そうであればいいのだが、そんなにブレイス語は話されていない。NHK テレビでフランス語 La langue bretonneにいきさつは書いておいたが、現実には復興運動を続けてやっと20万人といったところだ。

  では第1章にはいりたい。ナントに残る15世紀のブルターニュ公爵の館とはどこを指すのかわからない。歴代の公爵は現在の城が建っている場所で暮らしていたはずだが・・・ルイ12世とアンヌが結婚式をあげた礼拝堂も今は残っていない。ブルターニュ再統一の意義も参照してほしい。

  サン・タンヌについてはアンナ信仰Saint Anne サン・タンヌのパルドン祭でも説明しているが、ブルターニュの守護聖人としてあがめられ非常に愛されている。ブルターニュにはアンヌはブルターニュで生まれ結婚していたが天使がガリラヤにその身体を運び、その後再婚してイエス・キリストの母、マリアをさずかったという伝説がある。さらに余生はブルターニュに戻り貧者を助けて生涯を終えたというものだ。アンヌをたずねイエス・キリストもブルターニュに来たという。

  第二章のレンヌの記述だが、アンヌが婚約式をあげた礼拝堂はもう残っていない。またブルターニュにはles Enclos Paroissiaux とよばれる特殊な教会がある。中でも有名な3か所がSt-Thégonnec サン・テゴネック、Guimiliau ギミリオー、Lampaul-Guimiliau ランポール・ギミリオーだ。篠沢さんはGuimiliau ギミリオーの「ギ」は「聖」の意味らしいと書いているがこれはブレイス語のGwic (フランス語のbourg、集落や村) とSaint Miliau 聖ミリオーをくっつけたものでここでは聖なるという意味はないだろう。
  
  Douarnenez ドアルヌネにはトリスタン島があるが、トリスタンと白い手のイズーが暮らした城は内陸部のCarhaix カレにあったようだ。

  また地図はできればフランス語表記も付け加えてもらいたかった。篠沢さんご本人も書いているようにブルターニュの地名や人名にはブレイス語も多いので、この本を読んで旅をしようとしても綴りがわからなければ検索できないからだ。引き合いにだされているBretagne (Michelin Green Guides)は中身がアルファベット順に並んでいるので綴りが重要になるからだ。

  


  <関連書籍>

  ●ブルターニュの基礎知識は田辺保さんの著書で!
  ブルターニュへの旅―フランス文化の基層を求めて (朝日選書)
  フランス 巡礼の旅 (朝日選書)
  ケルトの森・ブロセリアンド


  ●「ケルト」についてはその概念じたいがあいまいなので、原聖さんの著書がおすすめ。
  ケルトの水脈 (興亡の世界史)
  <民族起源>の精神史―ブルターニュとフランス近代 (世界歴史選書)
  

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2009.10.15

新刊本 「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」

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  新しくブルターニュに関する本が出版されているのを見つけた。篠沢秀夫さんの「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き―森と海の国」である。篠沢秀夫さんといえばフランス文学の魅力をわかりやすく伝えてくれる「フランス文学講義」をシリーズで購入し昔からずっと愛読していた。

  また2002年に出版された「フランス三昧 (中公新書)」でもブルターニュについてふれている。その一部をここで紹介させてもらおう。

  

「現在の中に眠っている壮大な過去」が自分の琴線に触れた土地を我々は愛する。ぼくにとってはブルターニュだ。いつも全ケルト民族のシンボル「トリスケル」をネクタイの上に吊っている。さらには新たに国籍を得る人であれ、こういう感動と参加の意志が強ければ、先祖代々の国民と変わらない。古くからの住民にせよ、個人は新たに生まれる新参者だ。周りの人々によって育てられるにせよ、物を感じるのは自分である。

  私にとっても「自分の琴線に触れた土地」はブルターニュで、はじめは1年だけと思っていた滞在が通算すれば7年近くになってしまったほどその魅力に魅せられてしまった。

  「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」は7回のブルターニュへの旅をまとめた読む価値のあるブルターニュ紀行だが、どうしても気にかかる記述がある。フランスについては私よりもずっと詳しいことは十分承知しているが、あえて指摘させていただく。具体的な記述を書くと長くなるので次回にしたい。 

   
    < 関連エントリー >

  「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」を読んで感じたこと
  Le Château de Costaérès コスタエレ城に住んでいた小説家


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2009.10.12

フランス大統領夫人のホームページ開設

  フランスの大統領夫人Carla Bruni カーラ・ブルーニさんが新たにCarla Bruni Sarkozyというホームページを立ち上げた。カーラ夫人の行っている慈善活動を宣伝し、好感度アップを期待しているようだ。宣伝効果があってアクセスが集中しつながらないほどの注目をあつめている。世界中を訪問している写真も多く掲載されているが、トップにあげられているのがダライ・ラマと二人で写っている写真だ。

 ネットで検索してみると、これとは別にCarla Bruni - Site officielもあった。こちらは音楽活動を紹介するもので、ハスキーな声でファンも多い彼女の歌声を視聴することができる。  ランキングに参加しています。一日一クリック、ご協力おねがいします。
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2009.10.11

Bretagneのデジブックつくりました

  ココログにデジブックのブログパーツがあるのを知ったので、昨日アルバムにしたVoyage en Bretagneと同じ写真をデジブックにしてみました。これなら解像度が低くなりにくいですね。いろんな見せ方ができるものだと感激しました。上の写真をクリックしてデジブックをご覧ください。

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2009.10.10

Voyage en Bretagne ブルターニュのアルバム

Dsc_0226ab

  Voyage en Bretagneというタイトルのアルバムを作りました。16枚の写真を選びましたが、どこも思い出がつまった場所ばかりです。最初の写真をクリックすると拡大されますの。右下の矢印を押していただくとつぎの写真が表示されます。解像度を落としていますので画質があれてしまっていますが、ブルターニュらしさを感じていただければうれしいです。


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2009.10.09

落ち葉舞い散るフジェール城

Chateauf


薄暮の迫るChâteau deFougères フジェール城の外壁。落ち葉が幾重にも重なりあって美しいじゅうたんのようだ。

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突然の解雇にうろたえる従業員

  数十年勤務している会社から突然解雇を言い渡されたら、いったいどんな気持ちになるだろう。これは10月7日にFougères ma ville.comに掲載されていた記事である。Lourd plan social chez JB Martin chaussures

  FougèresにはJB Martin ジべ・マルタンという靴メーカーがある。1921年の創業以来質の高い靴をつくり続けてきた。ホームページを見てもとてもエレガントな靴が並んでいる。この町に住む日本人の友人は工場で行われるセールの時によく靴を買っていると言っていた。

  JB Martinは前日70人(うち59人が製造)を解雇すると告げた。人件費削減のため、フランス国内で靴をつくらない方針なのだ。長年この会社で働いてきた従業員も多い。小さな町で、50歳をこえて再就職先を見つけるのは非常に困難だ。驚きと悲しみで従業員たちはうろたえている。


    <参照>

この町には中世の巨大なLe Château Fort 要塞、Château deFougères フジェール城がある。

  


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2009.10.07

A380パリ-ニューヨークの初フライト、ネット競売

  エールフランスはエアバスの超大型旅客機エアバスA380の初フライト航空券を競売にかけた。Air France met aux enchères ses vols inauguraux en Airbus A380.

  A380は世界初の総2階建てジェット旅客機で民間機として世界最大の航空機だ。私は就航前にフランスで組み立て中の機体を取材したことがあるのだが、度肝を抜かれるほど大きかった。そして2007年10月記念すべきシンガポール航空での初フライトは英国人のジュリアン・ヘイワードさんが10万380ドル(約1180万円)で落札して話題となった。

  今回の初フライトはパリ-ニューヨークを結ぶ11月20日、21日分。A380にひっかけて380席がeBay.frで売りだされている。開始価格が1380ユーロのビジネスクラスは12444ユーロ、380ユーロのエコノミークラスは6550ユーロまで値が上がっている。この価格はeBay.frで確認できるのでどうぞ。なお収益金は全額慈善団体に寄付されるそうだ。


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2009.10.05

Le Stade Rennaisで活躍中の稲本潤一選手

  フランスのサッカーリーグ1に所属するLe Stade Rennais。誕生したのは1901年という歴史あるチームでチームカラーは赤と黒です。 Le Stade Rennaisには現在日本人選手が所属しています。ドイツのEintracht Frankfurtから今年6月に移籍した稲本潤一選手です。2年契約だそうです。

  ホームゲームがレンヌで行われる時には赤と黒のユニホームを着た人々が熱烈な応援を繰り広げます。現在8試合が終了して3勝2敗3引き分け。8位(20チーム)の成績です。ここ数年はずっと上位をしめていますから、きっとこれから順位を上げてくるものと期待しています。

  稲本潤一選手の最新情報は本人が書いているオフィシャルブログでどうぞ。フランスリーグ1の日本語情報はスポーツナビ欧州サッカーでチェックしてください。Rennes maville.comにもたくさん写真が載っています。
  

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