La fête d'Halloween ハロウィンなんてナンセンスだ
これはRennes レンヌにあるチョコレートのお店、Jeff de Bruges ジェフ・ド・ブルージュのショーウインドー。la fête d'Halloween ハロウィン前なので、citrouille かぼちゃの飾りつけをしています。
10月31日の夜になるとレンヌの町は変装した人たちがたくさん歩いています。身体にトイレットペーパーを巻きつけた男性、魔女風の先のとがった帽子をかぶり怖いメイクをした女性、子供たちも喜んで吸血鬼のマントをはおっています。私も自分で帽子を作ったことがあります。段ボールをくりぬいてとんがり帽子をつくり、黄色い紙を張ったのです。もちろんそれをかぶって、友人たちと町を歩きました。これが案外うまくできたので、捨てずにずっと部屋に飾ってありました。
ところが、la fête d'Halloween ハロウィンがフランスでポピュラーになったのはごく最近。2000年ごろからだというのです。11月1日はToussaint 聖人の日で祝日ですから家族で菊の鉢植えをかかえてお墓参りに行きますがその前日に特別なことをするわけではなかったのです。
ハロウィンの風習はアメリカからフランスに上陸したのですが、デパートにオレンジのハロウィングッズが並べられ、メディアでコマーシャルが流れるようになると異議を唱える人も多かったそうです。しかしわずか数年でハロウィンは子供たちに浸透し、この時期になるとかぼちゃだらけになってしまったのです。
ずっと続いている風習だと思われていることでも調べてみると案外新しいものだと判明したりします。たとえば今ではフランスのどこの家庭でも見られるクリスマスツリーも第一次大戦後、アメリカから持ち込まれたものなのですから。
聖人の日と死者の日で作家のJean Markale ジャン・マルカルさんが「3日3晩、新年を祝う祭りは続いたんだ」と述べていたのはブルターニュでもケルトを信じる一部の人たちだけで11月1日から1年がはじまるなんて一般の人にとってはナンセンスなことだったのです。
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