新刊本 「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」
新しくブルターニュに関する本が出版されているのを見つけた。篠沢秀夫さんの「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き―森と海の国」である。篠沢秀夫さんといえばフランス文学の魅力をわかりやすく伝えてくれる「フランス文学講義」をシリーズで購入し昔からずっと愛読していた。
また2002年に出版された「フランス三昧 (中公新書)」でもブルターニュについてふれている。その一部をここで紹介させてもらおう。
「現在の中に眠っている壮大な過去」が自分の琴線に触れた土地を我々は愛する。ぼくにとってはブルターニュだ。いつも全ケルト民族のシンボル「トリスケル」をネクタイの上に吊っている。さらには新たに国籍を得る人であれ、こういう感動と参加の意志が強ければ、先祖代々の国民と変わらない。古くからの住民にせよ、個人は新たに生まれる新参者だ。周りの人々によって育てられるにせよ、物を感じるのは自分である。
私にとっても「自分の琴線に触れた土地」はブルターニュで、はじめは1年だけと思っていた滞在が通算すれば7年近くになってしまったほどその魅力に魅せられてしまった。
「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」は7回のブルターニュへの旅をまとめた読む価値のあるブルターニュ紀行だが、どうしても気にかかる記述がある。フランスについては私よりもずっと詳しいことは十分承知しているが、あえて指摘させていただく。具体的な記述を書くと長くなるので次回にしたい。
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「ぶるぶるぶる ブルターニュ大好き」を読んで感じたこと
Le Château de Costaérès コスタエレ城に住んでいた小説家
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