BBC地球伝説 歴史シリーズ
BS朝日、午後8時から「BBC地球伝説」という番組がある。先週たまたま見たのが「イギリス・華麗なる芸術の旅」の第一話の最後のほうだった。ちょうどノルマンディーにあるバイユーで保管されているLa Tapisserie de Bayeux タペストリーの説明をしているところだった。1066年のノルマンディ公Guillaume ギヨームとイングランド王Harold ハロルドによる決戦の様子が刺繍され、ユネスコの世界遺産にもなっている逸品である。
私は現地で実物を3度見たがまだ鮮やかな色彩が残っていて当時の風俗がわかる貴重なものだ。Musée de la Tapisserie de Bayeuxの内部はこの貴重な歴史遺産を守るため照明がおとされ薄暗くなっている。それから中世から現代までの7回シリーズはどれもおもしろかった。
昨晩は「ジュリアス・シーザー ガリア戦記をめぐる旅」で、ウェルキンゲトリクスとのガリアでの攻防が非常によく描かれていた。ガリア軍は焦土作戦でカエサルひきいるローマ軍の食糧を断ち、じわじわと追い込んでゆく作戦だったのだが、最後の戦いとなったアレシアでは立場が逆転し、決戦に敗れたウェルキンゲトリクスは捕虜としてローマに連行されてゆく。
自らの暮らす大地に火を放ち敵を翻弄するその姿にふとブルターニュで見たドキュメンタリー映画を思いだした。Plogoff, des pierres contre des fusils プロゴフ、銃には石をだ。祖国や故郷を守るために最後まで戦い抜く、そのひたむきで熱き心は現代にも生き続けているのだと。
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