路上からの復活
昨日、東京に住む友人からクリスマスプレゼントが届いた。路上からの復活という本だ。以前紹介したL'abbé Pierre ピエール神父の生涯を、神父と関わりのあった人の思い出から綴ったもので、昨晩一気に読んでしまった。
その生きざまは”Le pape des pauvres”「貧者の教皇」と称されたのだが、今もフランス人の心の中にしっかり刻みこまれ決して忘れ去られることはない。聖フランチェスコのように生きたいと19歳で裕福な家庭を離れとりわけ厳しい修道会に身を置くが、第二次大戦がはじまりレジスタンスの英雄となる。戦後国会議員のかたわらで、路上生活者と共に暮らす共同体を設立し生涯その活動に没頭した。あくまでも弱者の立場で闘い続けた人だった。
私事だがここ数カ月、様々なことが続いておきた。その精神的な重圧にもう少しで押しつぶされそうだった。だが私のかかえる悩みなど、ほんのささいな事にすぎない。この寒い夜もぬくぬくした屋根の下で暮らし、ちゃんと明日食べるものもあるのだから。
愛を知るために人は生まれ、愛を分かち合うことが生きるということだ。それを忘れないようにしたい。私のことを覚えていてくれて、こんな素敵なクリスマスプレゼントどうもありがとう。
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