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2011.08.03

ブルターニュの海岸でイノシシ大量死

  7月はじめからこれまでにsangliers morts イノシシの死骸が36頭もブルターニュの海岸で見つかっている。7月26日には数カ所で計18頭のイノシシが死んでいた。イノシシはCôtes-d'Armor コートダルモール県、baie de Saint-Brieuc サン・ブリユー湾の浜辺に打ち上げられたり海に浮いたりしていたのだ。

  森が多いフランスではイノシシは狩りの対象にもなっていて、友人が自分で撃ったイノシシのステーキを食べさせてくれた。ロワール川のほとりに住む別の友人宅におじゃましているときに「トウモロコシ畑をイノシシがあらして困っている」と電話がかかってきたこともあった。

  このように身近な存在ではあっても海岸でのmystérieuse hécatombe 不可思議な大量死はこれまで例がない。エコロジストたちはただちに「大量発生した藻類が腐敗し有害ガスが発生したのだ」と発言した。2年前に腐敗した大量の藻と集約農業に書いたようにブルターニュでは、1970年代から藻類がしばしば大量発生して問題になっていた。藻の除去は定期的に行われていて、今年は昨年並みだった。

  藻類が腐敗するとsulfure d'hydrogène (H2S) 硫化水素が発生する。この濃度が高くなると吸い込んだとたんに意識を失い呼吸困難になり、もし助かっても脳に重い後遺症を負うことになる。イノシシの死骸6頭を検査したところ5頭から硫化水素が見つかり、そのうち2頭の値が高かった。しかし1頭からは硫化水素は発見されていないので死亡原因であるとはっきり断定はできない。

  7月上旬に現地を訪れたサルコジ大統領は「農家に罪を着せるのはばかげている」と述べたが、一帯の海岸は立ち入り禁止措置がとられており、このような状況がいつまで続くかわからないので住民の間には不安が広がっている。

  イノシシ大量死、原因は藻類?=腐敗し有害物質放出か-仏 asashi.com
 

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