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2011年10月の記事

2011.10.11

フランスのシェフ達からの義援金

  東日本大震災の被災者支援を目的として6月にパリで開催されたチャリティー・ディナー。有名シェフ11人がつくる料理が食べられるだけに料金は1人1000ユーロという高額であったが約200人が参加した。ここでの収益金をたずさえてアラン・デュカス氏は宮城県石巻市を訪問。牡蠣の生産者、畠山重篤さんらと会い直接義援金を手渡した。

  フランスからのあたたかい支援はこれだけではない。La caravaneというボランティア組織が毎月東北地方の各都市に出向きおいしい食事を提供したりおもちゃや学用品を贈る活動も行っている。アラン・デュカス氏は石巻市を訪問した前日に岩手県釜石市でもLa caravaneに参加したそうだ。

  フランスにはconvivialité コンヴィヴィアリテという言葉がある。共に食卓を囲み、語り合い、助け合って生きてゆくという意味だ。住む家のない人や貧困にあえぐ人たちに仕事を提供し、生きる勇気を与えたピエール神父(1949年にEmmaüs エマウスを創立)や喜劇役者のコリューシュが1985年にラジオで呼びかけてはじめた「心のレストラン」(寒い時期に失業者、浮浪者、移民などの弱者に無料で温かい食事を提供する活動)もすっかり定着している。

  本国だけでなく、日本でも食を通じた支援を継続して行ってくれていることに対し、感謝の気持ちでいっぱいだ。


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2011.10.04

いつも心はブルターニュに

Mairie

  半年ほど前、これから残りの人生でいったい何がしたいのか真剣に考えた。その時心の奥に浮かんだ答えは「ブルターニュに戻りたい」というものだった。

  毎日何度も眺めていたこの風景からどんなに遠く離れても、目を閉じればすぐそこに戻ることができる。私にとってのブルターニュはもう切り離すことのできない身体の一部。どうしてそんなに好きなのか。自分でもあきれてしまうのだけど、こればかりは理屈では説明できない。帰国を決めた時、離れたくないという気持ちを無理やり封じこめたのだが月日が流れてもその想いは変わらない。

  数日前、母は病院から老人介護施設にうつった。リハビリのおかげで足の機能はずいぶん回復したものの、左手は脳梗塞の麻痺が残った。椅子から立ち上がるのにも少し介助が必要で、倒れたら自分では立ち上がることができないため自宅での生活には無理がある。どの施設も定員いっぱいで、最後までやきもきしたがやっとホッとした。介護施設では洗濯もしてくれるので、これからは自分の時間がとれそうだ。

  今すぐというわけにはいかないが、いずれはブルターニュと日本を行き来することが私の願いだ。徐々に身辺整理をしていつでも飛び立てるようにしておこう。私の心の故郷に。

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