伝統歌謡の継承と地域の創造―歌は地域を救えるか?
鹿児島大学の梁川教授からシンポジウム開催の連絡をいただいた。教授はケルト諸地域の文化を研究されており、日本では数少ないブルターニュ地方を中心とするフランス地域文化研究家なのだ。鹿児島大学では今年一月にも「ケルト」に学ぶ地域文化振興というシンポジウムが開催された。今回はその続編として企画されたそうだ。
このブログでもたびたび紹介してきたが、ブルターニュでは音楽が非常に重要な役割をはたしている。その中でも「黄金の声」を持つと称されるYann-Fañch KEMENER ヤン=フォンシュ・ケメネールさんが来日するというのだからこれは見逃せない。彼は20歳の時にKan Ar Bobl カン・アル・ボブル(Le chant du peuple)で優勝し歌手デビューしたのだが、私はそのドキュメンタリーを見て以来すっかりファンになってしまった。その時はもちろん髪の毛はふさふさで美少年だったのだが、声の美しさと歌唱力は抜群だった。私はラジオから流れてくる音楽の中から彼の声を聞き分けられる自信があるほど好きなのだ。
5月にNHK BSプレミアムで放送されたAmazing Voice 驚異の歌声 「ブルターニュの妖精」にも出演していたので、その歌声を耳にした人も多いのではないだろうか。コンサートは無料で予約の必要もないそうなので、こぞって参加してほしい。
1日目<シンポジウム>
日時:平成23年12月12日(月) 12:00~18:00
会場:鹿児島大学 稲盛会館
プログラム
講演1・奄美大島/坪内豊+皆吉佐代子、桑原季雄
講演2・カナダ・ニュージーランド/ジム・ペイン、フィリップ・ヘイワード、森野聡子
講演3・ギニア+三島村/徳田健一郎+みしまジャンベスクールOB、西村知
講演4・韓国・全羅南道/李允先、金惠貞、崔鈆植
講演5・フランス・ブルターニュ/ヤン=ファンシュ・ケメネール、梁川英俊
パネルディスカッション2日目<コンサート>
日時:平成23年12月13日(火) 18:30~21:00
会場:生協教育食堂「エデュカ」【参加費】 無料(事前予約不要)
【お問い合わせ】
TEL:099-285-7517(鹿児島大学 法文学部総務係)
日本で購入できるYann-Fañch KEMENERさんのアルバム
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