荒俣宏さんの「イギリス魔界の旅」
NHK BSプレミアムで6月4日に放送された「荒俣宏 イギリス魔界の旅」を録画で見ました。10年前に放送した番組の再放送だったそうです。内容は以下のとおりでした。
ピーター・パンやハリー・ポッターなどファンタジーの名作を次々に生んできたイギリス。その精神風土を作家・荒俣宏が二人の女優とともに探訪していく。アーサー王伝説やケルトの神話、妖精や魔女伝説が息づき、「ピーター・パン」「ハリー・ポッター」といったファンタジーの名作の数々が生まれた国、イギリス。科学や文明が発達した今でも、まことしやかに幽霊話や怪奇現象が語られ、生活のなかにファンタジーが深く根ざしている。荒俣宏が、女優・宮崎あおい、伊藤歩とともに幽霊、魔女、レイライン(イギリス版風水)の3つの謎をテーマに、イギリスの精神風土を探訪していく。
第一章“幽霊~恐怖の章”では幽霊たちを追いかけるゴーストハンターや心霊調査協会のメンバーにインタビュー。第二章“魔女~怪奇の章”では魔女博物館が登場しました。上の写真が先月に撮影したThe Museum of Witchcraft 魔女博物館の外観です。入口は狭いのですが、想像以上に濃い内容で、まったく予備知識なしに訪れるとよくわからないかもしれません。ホームページのMuseum Tourから一部の展示品の説明を見ることができます。番組では実際に活動している魔女たちに会い、儀式も見学します。
第三章“レイライン~神秘の章”。レイラインとは大地のエネルギーが強い場所をつないだ線のこと。古くからある巨石群や聖地、またその上に建てられた教会などを地図の上にマークすると不思議なことにこの見えない直線があらわれてくるのです。これはただの偶然ではなく、大地の神秘的なエネルギーを感じた人々が、その場所にさまざまな印を残したのではないかと考えられるようになったのです。そのレイラインが22本も交わっているのがグラストンベリーなのです。これが英国最大のパワースポットと呼ばれる所以なのですが、日本で発売されている普通のガイドブックにはのっていません。グラストンベリーの不思議はまだまだあるので番組の内容は少し残念でした。次にセント・マイケルズ・マウントでのダウジングは興味深いものでした。宇宙のパワーが集中しているというそのポイントは普通のルートからははずれていましたので、先にこの番組を見ていたら、そこに立つことができたのにと思いました。
何度か再放送されたようですが、見逃した方は下の本を参照されるとよいでしょう。
荒俣宏の裏・世界遺産2 イギリス魔界紀行 ――妖精と魔女の故郷へ (角川文庫)
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