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2013年4月の記事

2013.04.27

無印良品BGM写真展 「島のケルト 音と風光」

  無印良品有楽町2FのATELIER MUJIで2013年4月26日(金)-6月9日(日)まで「島のケルト 音と風光 アイルランド、スコットランド、コーンウォール、ブルターニュ」という写真展が開催されています。無印良品では独自の店内音楽を制作しており、今年はフランス・ブルターニュ地方に伝わるケルト音楽がテーマだというのです。

  私は車を運転しながら毎日ブルターニュの音楽を聴いていますので、ひとつひとつの音が身体にしみこんでいます。それは断崖をふきわたる風の音のようであったり、海鳥の鳴き声のようにも思えます。私にとってはかかせない貴重なひとときです。

  開催期間中には鶴岡真弓さんのトークイベント「ケルト文化と音楽の精霊」なども予定されいているそうですから、お近くの方はどうぞお出かけください。


  無印良品BGM写真展「島のケルト 音と風光 アイルランド、スコットランド、コーンウォール、ブルターニュ」

島のケルト―――西風が奏でる「再生の時」――― 鶴岡真弓 多摩美術大学教授/芸術人類学研究所所長・美術文明史家


 馬車さえ満足にない19世紀、ドイツの詩人ハイネやフランス人の作家スタンダールは、ヨーロッパの西のエッジ、ブルターニュに旅をした。巨石の立ちつくす荒野や、未知の言葉に魅せられ、その衝撃を作品にしるした。時代に新しき目覚めをもたらすヘルメスであったこの2人の行き先が、「島のケルト世界」だったことは、もちろん偶然ではなかった。
 ヨーロッパ人の信仰の真ん中にある、キリスト教の神や聖人はありがたい。しかしその背後には、名もなき精霊たちが、いきいきと生き続けていることを彼らは知らされる。「たった一つの真実」の物語から飛び出て、「多層の世界」へ踏み込む勇気を授けられたのだ。
 たとえば、誘惑のリンゴ、シードル酒に酔いしれ、全身に「西風」を受けながら、私たちもブルターニュの「地の果て(フィニステール)」の崖に立ってみよう。きっとその渦巻く風の音のなかに、綾(あや)なされた土地の言の葉や、跳躍する精霊たちの声が現れるだろう。陰が陽へ、死が再生へと変じるように、私たちの傷を包み、新しい耳と瞳を授けてくれるかもしれない。
 そうして授けられた「聴覚の眼」と「視覚の耳」は、波頭の向こうにその来し方をとらえるだろう。アーサーが産声をあげたコーンウォール、馬の女神が今もギャロップするウェールズ、イゾルデが癒したアイルランド、そしてブリテン島の北のマン島、湖にドラゴンを抱くスコットランド。これら「島のケルト」の風は、大陸のケルト文明とともに紀元前から吹いていた。
 「風が時(代)の呪歌」を歌ってくれる。復興の詩人マクラウドはこう言った。「島のケルト世界」に、今ここから誘われる。再生の風の中にいるのは、それを聴き届けようとする、私たち自身なのである。


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2013.04.14

紅色の蜂須賀桜

Hatisuka

  この桜は蜂須賀桜(ハチスカザクラ)という品種で、江戸時代まで徳島城御殿で咲いていたそうです。廃藩置県に伴い最後の徳島藩主となった蜂須賀茂韶が家臣にたくし現在まで代々守りつがれてきたもので樹齢250年をこす古木なのですが、毎年可憐な花をつけています。この写真は約1カ月前に撮影したものです。

  4月13日、淡路島で震度6の地震がおきました。関西でおきた地震としては18年前の阪神・淡路大震災に次ぐ規模の地震でした。激しい揺れで目をさますと頭のすぐ横で棚がゆれているのが見えましたので横になったまま両手でささえました。幸いにも何も落ちてきませんでしたのでさしせまった身の危険は感じませんでしたが、それでも無事だったことを心からありがたいと思います。

  蜂須賀桜は地震や津波、台風のみならず、戦火をもくぐりぬけ、よく生き延びてきてくれました。これから自分に何が出来るか考えつつ、先月からWEBクリエイター講座に毎日通っています。HTMLやCSSタグに苦しみつつ試行錯誤の日々が数ヶ月間続きますが、また来年も元気でこの桜を眺めながら抹茶をいただきたいものです。


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