Tramway de Brest ブレストの路面電車
2012年6月に開通したBrest ブレストのTramway 路面電車です。現在は1車線ですが、工事は続行されていて、市内の中心部はいたるところで渋滞になっていました。ブレストでは1898年から1944年までTramwayが利用されていましたが、第二次大戦中の爆撃で路線がずたずたになりそれ以降はバスに切り替わっていたのです。
フランスでは、19世紀後半から20世紀前半に多くの都市でTramway 路面電車が採用されていました。それが衰退した要因として戦争で都市が破壊されたことや自動車の発達、バスの技術的進歩などがあげられます。しかし1970年代に都市域の道路混雑への対処として、公共交通の充実が再考されるようになりました。
1975年、フランス政府は8都市(ボルドー、グルノーブル、ニース、ルーアン、ストラスブール、トゥールーズ、ナンシー、ツーロン)でのTramwayの新規開業を策定しました。まずナントで1985年にTramwayが開通しました。その後もTramwayは人気が高く現在では27都市で運行されています。
ブレストの路面電車を設計したのはリヨンのデザイン事務所Avant-Première Design Graphiqueです。同社はブレストだけではなくニースのトラム車両や高速列車TGV、ほかにはパリのメトロ車両などのデザインも手がけています。こちらがそのTramway de Brestの説明です。
外観と内部の座席に用いられている緑色はAnis vert アニス(香辛料に用いられる)色で、ネイビーブルーとラズベリーレッドがアクセント。この色はブレスト市民の投票で選ばれたそうです。また乗り心地を考慮して幅の広いシートになっていますし、脇の棚にはノートパソコンなどを置けるようにしているのだそうです。横長の大きな窓や昼と夜で変化する照明を採用。手すりは船上で用いられるロープ結びをデザインするなどしてブレストらしさをだしています。私も乗ってみましたが、ステップが低いので乗り降りするのも楽で快適でした。
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コメント
いつも楽しみに拝見しています。
ブレスト、5月に行ったときに、このトラム見ました!。
ブレスト城など行くのに、駅から近かったので、乗りませんでしたが、ちょっとでも乗れば良かったと思います。
寒い時期ですがご自愛くださいね。
投稿: がやこ | 2013.12.24 20:38
こんにちは
乗ったのは2駅だけ。でもメトロと異なり、トラムやバスは外が見えるので、知らない都市で市内観光するのに使っています。
いつもならクリスマス時期はフランスのほうが寒いですが、今年は日本のほうが寒かったようです。
投稿: 市絛三紗 | 2013.12.25 09:59