カーリングストーンの故郷 スコットランドAilsa Craig島
「氷上のチェス」とも呼ばれているCurling カーリングは15世紀にスコットランドで発祥したとされている。スコットランドではそれ以降も野外で盛んに行われていたようだが、スポーツとしてのルールは19世紀はじめにカナダで確立した。カナダにはスコットランドランドからの移民が多く暮らしているからだ。
ソチの冬季オリンピックをはじめ国際大会で使用されているカーリングストーンは1個約20kg。1チームが8個を使用するのでカーリング競技を行うためには16個が必要だ。これをいちいちスーツケースに入れて持ち運ぶのは容易ではないので、競技会場で用意されたものを用いている。
このカーリングストーンにはスコットランドのAilsa Craig アルサクレイグ島特産の密度の高い花崗岩が主に用いられている。周囲3kmほどの小さな島なので自然環境を守るため採掘は20年に一度しか行われないという。そのためカーリングストーンは1個が10万円と非常に高価だが、100年以上使用できるらしい。
ところでAilsa Craig アルサクレイグ島(アルサクレッグ島、エイルサクレイグ島)はスコットランド西部Firth of Clyde クライド湾に位置する。島の西には北アイルランドがあり、ケルト文化圏の真っ只中にあることがわかる。Gaelic ゲール語Aillse Creagはfairy rock 「妖精の岩」を意味するというのも興味深い。別名Creag Ealasaid 「エリザベスの島」。それからこの島はニシツノメドリ、Puffin パフィンの生息地でもあるらしい。ブルターニュ沿岸の島でもこのユーモラスな鳥を見ることができるようなのだが、まだ実際に見たことがないのであこがれはつのるばかりだ。
公益社団法人 日本カーリング協会
Ailsa Craig Trip 島を観光したいかたはこちらをどうぞ。 パフィンの写真あり。
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