L'inhumation de Louise de Quengo ルイーズ・ド・ケンゴ夫人の埋葬
レンヌで見つかった17世紀の遺体はLouise de Quengo ルイーズ・ド・ケンゴ夫人と推測されていた。このニュースが話題になると、その子孫が「最終的にどこに再埋葬すべきか。Tonquédec トンケデックに埋葬してはどうか」という案をなげかけた。
なぜならLouise de Quengo ルイーズ・ド・ケンゴ夫人の兄弟が1636年にChâteau de Tonquédec トンケデック城を購入したからだ。レンヌから北北西160kmに位置するこの城は、ブログにも登場したことがある。トンケデック城を望むというエントリーだが、新しいホームページによると最近は中世のイベントなども開催されていてにぎわっているようだ。
Château de Tonquédec トンケデック城のホームページ
さて話を元にもどそう。子孫はTonquédec トンケデックのコミューンの教会地下墓地に多くの祖先たちが埋葬されていることを指摘し提案を受け入れてくれるよう依頼した。町長は受け入れに応じる姿勢を示したが知事がそれに難色を示した。そこで教会外部の墓地に埋葬して欲しいというと、数年前に墓地が修復されたなどの理由で断られた。
Quatre siècle après, Louise de Quengo inhumée à Tonquédec ? le trégor
そして新たな登場人物もあらわれた。フランス映画に贈られるセザール賞で、2013年の助演男優賞を獲得したGuillaume de Tonquédec ギヨーム・ド・トンケデック。彼も約80人いる子孫のひとりだったのだ。下の記事には父親のPatrick de Quengo de TonquédecとGuillaume de Tonquédecの写真も載っている。
Histoire. Louise de Quengo resurgit du passé de la famille de Tonquédec Ouest France
Louise de Quengo ルイーズ・ド・ケンゴ夫人の祖父はレンヌの旧高等法院と関係が深く、祖母の家系はレンヌ在住であったというから、彼女が最後の日々を過ごしたレンヌに埋葬するのが自然であろう。フランスは基本的に火葬しないので墓地は常に不足しており、誰でも受け入れるわけにもいかないのだ。静かに眠れる終の棲家探しは容易ではなく、死後350年たったこの論議、まだしばらくは続きそうだ。
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