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2015.10.04

Le livre d'heures de Jeanne de France ジャンヌ・ド・フランスの時祷書


Le livre d'heures de Jeanne de France 投稿者 azentis
  
  これまで様々なLe livre d'heures 時祷書を見てきたが、この写本のことは全く知らなかった。ビデオを見て驚いたのはそのサイズだ。手のひらにすっぽりおさまるほどの大きさ(108 x 76 mm)なのにこれほど細かな装飾がほどこされたものは記憶にない。それにとても分厚く、336枚もの羊皮紙が用いられているのだ。ビデオでも紹介されているが、植物や動物の描写はとても愛らしい。

  時祷書の持ち主であるJeanne de France ジャンヌ・ド・フランス (1435-1482)とはいったい誰なのだろうと調べてみた。すると彼女の父親はフランス王 Charles VII シャルル7世だった。英仏百年戦争の末期、Jeanne d'Arc ジャンヌ・ダルクの働きなどでイングランド軍を撃破しランスで戴冠した王である。シャルル7世には子供が12人いてジャンヌ・ド・フランスは第7子で四女だった。 ジャンヌ・ダルクは1431年に処刑されているので、ふたりの間に面識はないとわかった。

  この時祷書は1452年ジャンヌ・ド・フランスの結婚にあたり父親であるシャルル7世がつくらせたようだ。手の込んだものなので、制作にどれほど時間がかかったのだろうかと想像がふくらむ。500年以上がすぎているとは思えないほど非常に美しい。

  ビデオで紹介されていたネコ科の動物、ジュネットについて調べてみたのだが、説がいろいろあってもしかすると実在しない動物なのかもしれない。パソコンの前で中世の暮らしをあれこれ考えたが、描かれている以上何らかの意味があったはずだ。それとも作者のただの遊び心なのだろうか。こちらの妄想も広がるばかりだ。

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