Clean up for Sarah in Naruto,Japan みんなの海岸清掃 その2
6月16日はいつもの年ならサラの誕生日をお祝いするはずでした。しかし残念ながら彼女は歳月を重ねてゆくことは出来なくなりました。ですからせめて彼女が愛し美しく守ろうとした海岸をみんなで清掃し、確かに彼女がここにいたのだという記憶を地元の方々と共有したいと思いました。ポスターとチラシを印刷し地元の市役所、駅、観光情報センター、図書館、病院、商店、レストランなどにポスターを掲示していただきましたし、 事前に新聞や雑誌にも掲載してもらいました。
2010年にビーチクリーニングを実施していた頃、わら半紙に白黒コピーで彼女が手作りしたポスターを貼ってくれた店舗もありましたが、枚数はごく少数でした。それに街中でのイベントではなく、誰も行かないような海岸の清掃をしていただけですから一般の方々の目に触れることはほとんどなかったのだと思います。今回参加してくれた人の中も「そんな人がいたことは知らなかった」と言っていました。当日になるまで、いったいどれほどの人が集まってくれるのか半信半疑ではありました。
私はどうしてもブルターニュの夏を彩る紫陽花の花で彼女を見送ってあげたかったのです。そこで自宅に咲いていた赤紫色の紫陽花を両手に抱えて会場に行きました。海岸には予想以上の人が集まり、150人以上が清掃に参加してくれました。島田小学校ではプロジェクターで彼女の生涯を紹介するとともに海のプラスティック削減について説明がありました。新聞3紙やテレビでも取り上げてくれましたが、ネットで読める記事を紹介しておきます。
Friends of late activist Sarah Auffret clean Tokushima beauch The Asahi Shimbun
<その後の展開>
突然の事故で彼女を失った家族は、記念基金を作るためにネット上で募金を呼びかけました。目標金額は5,000ユーロでした。すると驚くことに16,766ユーロ(約200万円)が集まったのです。そのお金はla Fondation Tara Océan(Tara Océan財団)に寄付されました。サラさんが生まれ育ったブルターニュ、しかも彼女が子供の頃に遊んでいた海岸近くで建造されたTara号は長年世界の海で海洋調査を行ってきました。現在行っているプロジェクトはサラさんが取り組んできた海洋プラスティック汚染の発生源を突き止めようとするものなのです。彼女はこれからもTara号とともに海を守ってゆくことでしょう。
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