為替相場、円高進む
ドルに対して円が急騰しているが、ユーロも変動が激しくなってきた。今晩9時ごろに1ユーロ155円だったのに2時間で153円を割り込み、さらに円高が止まらない。2か月前には166円だったことを考えると信じられないほどの動きだ。いったいどこまで円高になるのだろうか。
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ドルに対して円が急騰しているが、ユーロも変動が激しくなってきた。今晩9時ごろに1ユーロ155円だったのに2時間で153円を割り込み、さらに円高が止まらない。2か月前には166円だったことを考えると信じられないほどの動きだ。いったいどこまで円高になるのだろうか。
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イタリア、アリタリア航空の取締役会は16日、エールフランス-KLM(仏蘭)による買収提案を受け入れを決めた。買収額は約7億4700万ユーロ(約1200億円)。イタリア政府はすでにアリタリア航空に43億ユーロを注入しているが経営難は解消できず、2000年以来の累積赤字は30億ユーロに達している。
エールフランス-KLMが提示した買収案は、エールフランスKLM1株とアリタリア160株を株式交換するというもの。これによりアリタリア株は1株当たり0.1ユーロ。これは株価の5分の1だ。イタリア国内には反発もあるが、これまで国内での買収交渉はうまくいっていない。
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フランスは選挙の真っ最中。Alain Juppe アラン・ジュペ氏が市長継続を決めた。その経歴はボルドー ユネスコ世界遺産に認定されるでどうぞ。ジャック・シラク元大統領の側近として首相を務めたこともある政治家だが、一方で架空給与による公金横領事件で有罪判決を受けている。しかしBordeaux ボルドーでは「地元に貢献している」と人気も高かった。
A Bordeaux, Alain Juppé prend sa revanche sur les législatives(Le Monde)
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René Jules Lalique ルネ・ジュール・ラリック氏(1860- 1945)といえばアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍したフランスの宝飾デザイナー。パリのルーブル美術館のすぐ横にあるMusée des Arts Décoratifs 装飾美術館やMusée d'Orsay オルセー美術館などでその作品を見ることができる。
ラリックは16歳で金属細工師に弟子入り。1900年のパリ万国博覧会で注目を集めた。その技術の高さと芸術性に魅了されヨーロッパ各国の王室、アメリカやアジアの富豪までもがこぞって彼の宝飾を買い求めたほどだった。その後50歳を迎えた1910年頃からガラス工芸に転向し、1910~30年代のアール・デコ期を代表するガラスの巨匠として活躍。工場で花瓶、置時計、テーブルウェア、アクセサリーなどの生産を行うようになった。日本でも1932年に旧皇族朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)のガラスの扉やシャンデリアなどの製作をしている。
本人が亡くなってからも事業は息子のマルク、そして孫娘であるマリー=クロードに受け継がれていた。彼女はハンドバッグやスカーフなどの商品も手掛け事業を拡大。米国や日本にブティックを構えた。英ロック歌手エルトン・ジョンさんのエイズ撲滅基金に賛同して作品をデザインしたことでもあったが、1994年にラリック社の株をPochet ポシェ社(1623年創業のポシェは、ジャンポールゴルチエ、ディオール、ケンゾーなどを顧客とする香水瓶や化粧品容器のメーカー。売り上げの7割はフランス国内と米国)に売却。しかし経営は赤字でかねてから売却先を探していた。ラリック社は社員600人(うち仏で425人)で、昨年の売上高は6700万ユーロ。10年来で初めて営業黒字に転換していた。
そして今回スイスのアート&フレグランス社(売上高3500万ユーロ)が買収すると発表された。社長はスイスの富裕300人ランキングに入る実業家Silvio Denz氏でラリック作品の個人コレクターとしても知られている。これから2012年までに1200万ユーロを既存の工場に投資する計画。
ラリック社の買収には多くのファンドが関心を示していたが、最終的にラリック作品の価値を認める経営者の手に渡った。投機的な目的で売買されずによかったと思う。
参考情報
la cristallerie de luxe Lalique ラリック・クリスタル ホームページ
L'art nouveau ルネ・ラリックの宝飾品の写真がみられる。
René Lalique au Musée du Luxembourg 昨年パリMusée du Luxembourgで開催された展示会
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このところ支持率が低くなっているサルコジ大統領。離婚後3か月にも満たないカーラ・ブルーニさんとのスピード再婚も裏目にでて、何となく大変そう。
1月に突然発表した国営放送での広告廃止に抗議してパリでは34年ぶりの公共放送職員の大規模ストライキが2月13日に実施された。Radio France ラジオ・フランスでは朝の生番組の代わりに音楽。テレビ France 2 フランス2では朝のトーク番組を中止してアニメを放映。
これは国営テレビ・ラジオ放送(フランス・テレビジオン、ラジオ・フランス、RFI、TV5)の労組が12日にサルコジ大統領と広告廃止で失われる収入に代わる財源や公共放送の維持などを協議したがはっきりとした回答が得られなかったため。
大統領府は12億ユーロ(広告収入逸失分として8億ユーロ、残りは広告に代わる番組調達費)を全て補填することを保証するとしている。だが財源の見通しがたたないこと、さらに民放局及び通信事業者に対する課税だけでは不十分なことも認めた。
検討されていたラジオや他のメディア媒体(広告ビラ)への課税はないがテレビ受信機へ課税される可能性はまだある。またスポーツイベントのスポンサー契約(France Télévisions フランス・テレビジオンで2007年に9000万ユーロの収入)、本土以外での放送を行うRFOについては現地企業の広告の維持は認められる。
サルコジ大統領、メディアを敵にしてはたして事態を収拾できるだろうか?
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この車はもうすぐフランスで登場する電気自動車です。AFPBBnewsをチェックしていて最新の写真を見つけました。第75回ジュネーブ・モーターショー(75th International Motor Show 2005年3月)で注目を集めたBlue Car、12月から発売される予定です。この車の金属リチウムポリマーバッテリーはブルターニュのQuimper カンペールで製造されています。
Blue Carについては2006年に電気自動車に注目、バッテリー容量が拡充でその計画を紹介しました。ちょっと裏話をさせてもらうと、これを書くのにフランス語の資料を100ページ以上読みました。そして聞いたこともないような専門用語をどう訳したらいいのか苦労しました。でもたくさんの資料を読んだだけに、とても親近感を抱いています。
丸いドアはほかの車にないデザインなので路上を走っていればすぐにわかります。室内も非常に広く機能的に設計されているので実用的です。ぜひブルターニュで乗ってみたいですね。
Batscap ブルターニュのバッテリー工場
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2週間前にサルコジ大統領は突然「国営テレビで広告を全面廃止を検討する」と述べた。そして民放局の広告収入、またテレビ受信が可能なネット接続、携帯電話などに追加課税を行う構想を明らかにした。国営テレビの広告収入が民放大手のTF1とM6に入るだろうとの予想からこれらの株価が上昇している。日本とは異なり、タバコやアルコールのテレビ広告はないのだが、全面禁止とは思い切ったものだ。
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フランスはイスラム過激派による同国でのテロ計画に関する情報をつかみ、厳戒態勢を敷いたと数日前に報道があった。スペインや英国でのテロを考えると、どこでテロが起きても不思議ではない。警戒の厳しい英国より、欧州のほかの国をねらうほうが確立は高いだろう。今年にはいって新たなテロ計画が浮上。欧州各国は警戒を強めている。
メッセージは米ネット監視機関が5日に発見。「サルコジ(政権)を崩壊させよ」と呼びかけ、攻撃対象として空港やパリ近郊のラ・デファンス地区などもあげているという。仏国土監視局(DST)はテロ警戒を強化し、エッフェル塔への攻撃の会話についても分析を急いでいる。asahi.com
ドイツの政府機関を標的にしたテロ計画がこのほど発覚し、治安当局が捜査を始めた。エリザベス英女王を狙ったテロが未然に阻止されていたこともわかった。独英のメディアが報じた。仏大統領らを狙ったテロ予告もインターネット上で流れ、欧州各国はテロへの警戒を強めている。asahi.com
あらかじめテロを予想するのは困難だ。まさかというようなテロが実際にスペインや英国でも起きてしまった。ただの懸念であればいいのだが・・・
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カトリックが依然多いフランスでは離婚は容易ではない。というのはカトリック教会は今でも離婚や中絶に反対する立場をとっているからだ。また離婚手続きも日本と異なる。日本では互いに離婚に同意していれば離婚届けを窓口に提出すればいい。ところがフランスではすぐに離婚はできない。まず弁護士をたて、裁判所に申請する必要があるのだ。もちろん費用もかかるし、何年もかかることも少なくないようだ。
その協議離婚の手続きが今後簡素化されることになる。Le figaroの報道(2007 12 13)によると、双方の合意が得られている離婚については、家庭裁判所で裁判官と面接せずに、公正証書作成のみで離婚が認められるようになる。弁護士組合は協議離婚を装い、一方の配偶者が離婚を強制されることを防ぐためにも、裁判官の介入が必要との見方を示している。サルコジ大統領も離婚したばかりで、その面倒な制度にいやけがさしたのかどうかはわからないが。
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フランス、11月のストライキ情報です。
*交通機関のストライキ*
RATP パリ市交通公団(地下鉄、バス) 11月13日から 10本に1本 14番線は運転手がいないので通常運転
RER 郊外高速鉄道 11月13日から 通常の1割以下
SNCF フランス国鉄 11月13日から TGV 700本のうち90本運行
Eurostar ユーロスター(英国ーフランス) 通常どおり運行
Thalys タリス(フランス・ベルギー・オランダ・ドイツ) 通常どおり運行
*文化施設のストライキ*
Opéra de Paris パリのオペラ座 11月14日
Comédie française コメディー・フランセーズ 11月14日 無期限スト
*その他のストライキ*
郵便・通信 Poste 郵便局、France Télécom フランステレコム 11月20日から
公務員 11月20日 24時間スト
気象局職員 Météo フランス気象局 11月20日から
銀行 LCL 11月22日
予審判事および裁判所職員 Rachida Dati法相の司法改革案に反対 11月29日にスト、抗議デモ
教員 11月20日から
学生 10大学(全国85大学のうち) 大学閉鎖
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長くなってきたので、続きでどうぞ。
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フランス旅行に出かけるかたは要注意。13日夜から国鉄などがストライキを開始する。10月に大規模なストライキがあったばかりなのだが解決にはいたらず混乱が予想される。
* 11月13日 20:00~無期限ストライキ
SNCF フランス国鉄、及びRATP パリ市交通局のストライキ 英国とフランスを結ぶユーロスター、TGV 高速列車、パリの地下鉄、バス、トラム等に影響がでる見込み。* 11月14日 朝から~
EDF 電力、GDF ガスのストライキ
フランス全土で電気やガスが使用できないかもしれない。そうなると、すべてが開店休業状態に・・・
実はそれだけではない。フランスの25の大学で学生たちが授業をボイコット。8月に成立したloi sur l'autonomie des universités国立大学の法人化法の撤廃を求めたもの。うち15大学が学生たちによって閉鎖されている。学生たちは大学閉鎖だけでなく動いている国鉄などの駅を占拠して公共交通機関を座り込みで阻止する計画。昨年占拠されたレンヌ駅の様子。
ブルターニュのMorlaixモルレーでは病院の看護婦など90人が待遇改善を求めてストライキやデモを実施中。日本のようにすぐには終わらない。5日たって病人はほかの町に搬送されることに。ちょっとやりすぎじゃないですか。
11月のストライキ追加情報 随時追加
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フランスでも石油製品の価格が高騰。11月2日の時点で、軽油は1リットル当り1.14ユーロ、ガソリン(無鉛ハイオク)は同1.30ユーロに上昇。ラガルド財政相は自家用車の利用を控えるなど省エネ対策をうながしている。
この石油の値上がりで立ち上がったのはブルターニュの漁師たち。昨年、燃料に関する政府援助が欧州連合規則に抵触するとの理由で消滅。それに代わる支援を求めているのだ。Brest ブレストLorientロリアンといった港ではタイヤや木などを燃やしてアピールしている。ノルマンディやロワール地方などでも抗議行動が飛び火しているので、今後のゆくえが注目される。
追加情報
この抗議行動は11月7日に終了した。組合側は軽油高騰を補償するための特別付加価値税の設置を要求していたが、7日にバルニエ農漁業相が協議。漁師が負担する軽油料金が従来の1リットル当たり30セントになるような支援策を政府が年末までに策定すること、また社会保障費免除などで合意に達した。
Sarkozy ne "laissera pas mourir la pêche" TF1
Prix du gazole - Marins pêcheurs et consommateurs dans le même bateau Lutte-ouvriere
Prix du gazole: "démonstration de force" des pêcheurs, Sarkozy mardi en Bretagne AFP 以下に内容を添付
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いつだったか忘れたが、テレビを見ていると、「中国にエッフェル塔完成」という映像がながれていた。高さは108メートルある。浙江省杭州市の郊外(上海の南部)にある「広廈天都城」という場所だ。パリのアパートを模倣した大通りの端にエッフェル塔がそびえたつという光景だった。
ホームページの写真では、Le château de Versailles ベルサイユ宮殿の庭にあるアポロンの泉やラトーヌの泉、それからLe château de Vaux-le-Vicomte ヴォー・ル・ヴィコント城、はたまた化石林まであるではないか。でも中国語の説明ではさっぱりわからない。そう思って探してみるとおもしろい記事があった。
「上海不動産ミステリー」という連載の5回目、そこまでやるか? パリをエッフェル塔ごと縮小コピー(日経BPnet 10月15日)である。この記事を読んで、ここはテーマパークではなく、ニュータウンなのだとわかった。総敷地面積48万平方メートル。80億元(1280億円)をかけて建設が進んでいるのだとか。
連載の1回目は“チャーチル”が佇む無人の英国式ニュータウン(日経BPnet 9月14日)という内容だ。こちらは上海市松江区にあるロンドンの「テームズタウン(Thames Town)」の話。総敷地面積は98ヘクタールだから、街としてまとまっている。
それでも実際に住まず、投資物件として購入する人たちが多いらしい。日本のバブル時代を彷彿とさせるが、ほんとうに値上がりするのかは疑問だ。
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フランスで17日から実施されたストライキだが、日曜日になって交通機関も平常にもどった。Transports: retour à la normale pour dimanche(TF2)
その概要はすでに報道されているとおりだ。仏の公共交通、電力・ガスなどが全土で24時間スト(読売新聞 10月18日)
フランス国鉄、パリ市交通公団、電力・ガス両公社などの主要官公労は17日深夜から、全土で24時間の時限ストライキに突入した。国鉄の幹線のほか、都市部の交通がほぼ全面的にマヒしている。ストは、官公労職員を優遇している年金特別制度の撤廃を打ち出したサルコジ大統領に対し、方針撤回を求めるもので、サルコジ政権下での大規模なストは初めてだ。
同特別制度は、労働者全体の1割に満たない一部の官公労職員の「特権」と受け止められており、是正の必要性が長く叫ばれてきた。仏メディアの世論調査では、約8割の国民が大統領の改革案を支持。「ストには正当性がない」と考える国民も6割程度に達しており、大統領は「ストに屈して方針を変えることはない」と強気だ。
一般的な定年は60歳だが、国鉄SNCFの運転手は50歳。「かつては日本でもそうだったように蒸気機関車が走っていた。石炭を補給するのは重労働だったから、定年も早かったってわけだ。それが今まで改定されていないのだから、時代にそぐわなくなってきているんだよ。見直す時期じゃないかな」というのはSNCFに勤務している友人の話である。
このような公共交通機関のストライキで足がわりに利用されたのが、パリのレンタル自転車Vélib' ベリブだ。7月15日にスタート以来、予想を大幅に上回る人気となっている。通勤に利用している人が多いし、24時間利用可能という手軽さもうけている。これからパリ郊外に拠点が増えてゆけば利用価値は高いと感じた。
パリ市内では何かイベントがあると交通が麻痺してしまうので、自転車は非常に便利なのだ。先月パリのリヨン駅から空港に向かおうと、エールフランスバスを待っていた時のことだ。渋滞がひどくて結局バスはモンパルナス駅からシャルルドゴール空港に直行。規定のルートであるリヨン駅には来なかった。その理由はバスチーユ広場でテクノフェスティバルがあって若者が道路にあふれていたからだ。
エールフランスの人がタクシーを止めてくれて空港に向かったが普段なら1時間のところ2時間以上かかった。このバスを利用する方も多いと思うが、くれぐれも時間には余裕を持って出発したほうがいい。
パリのレンタル自転車事業が大はやり(日経BPnet 10月17日)
Vélib' ベリブ ホームページ
関連情報
11月のストライキ予定 11月13日からのストライキ情報
フランス11月のストライキ 追加情報 随時追加
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現職大統領の離婚が公式に発表されたが、国民は冷静に受け止めていた。この夫婦が数年前から別居状態であったことを誰もが知っていたからだ。サルコジ大統領は離婚に対しての記者の質問にも具体的なことは語らず、マスコミに八つ当たりする有様。
選挙期間中も戻ってこなかったセシリア夫人が大統領に選ばれた夜(新大統領決定の夜、参照)に帰ってきた。プライベートジェットでマルタ島に飛び超豪華クルーザーに乗ってひさしぶりの家族団らん。サルコジ氏は大統領の権力を国民にではなく妻に誇示して、何とかつなぎとめておきたいとあがいているようだった。しかし居所を隠して雲隠れしたものだから、スクープされ途中で帰らざるをえなくなった、
夏のヴァカンスもシラク元大統領夫妻のように南仏Le fort de Brégançon ル・フォー・ド・ブレガンソンにある別荘ですごしていれば何の問題もなかった。それなのにわざわざアメリカまで出向き、44000ユーロもする
実業家の別荘に招待(Deux riches familles ont payé les vacances des Sarkozy)してもらった。おまけにカヌーを漕いでいる写真の贅肉まで修正されていたことが発覚。大恥をかくはめになった。そのような恨みが積もってノーコメントとなったのだろうか。
それでも商魂たくましい女性誌Elleは発売日を2日も前倒しして、セシリア元大統領夫人の特集を組んできた。ニュースを検索しようとフランスのYahoo(2枚の写真はクリックすると拡大)を開くと、Elleの広告が出ていた。いつインタビューしたのかと考えてしまう。
フランスで国の元首が離婚したのは「フランス人民の皇帝」ナポレオン・ボナパルトがジョゼフィーヌと1908年に離婚してから約2世紀ぶりのこと。大統領制度となってからははじめてだ。だが王制だったころは結婚の取り消しをしたり、それでも無理なら王妃を幽閉してしまったりと好き勝手にしていたのだから、たかが離婚くらいで騒ぐほうがおかしいのだろうか。
Cécilia : "Nous n'avons jamais menti" TF1のニュース 「我々はうそをつかなかった」とセシリアさん。
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フランスのファーストレディ、Cécilia Sarkozy セシリア・サルコジさんは、フランスにはいない。どこにいるのかというと、レマン湖のほとりにあるスイスのジュネーブだ。先週はじめ娘の結婚準備のためロンドンにいて、水曜日からはジュネーブのホテルに滞在している。
以前からのあらましは新大統領決定の夜と仏大統領就任に書いておいた。プラダのモンテーニュ店で購入した、サウンドベージュのシルクサテン生地のドレス。おそろいのエナメルの靴を女性誌は賞賛し、そのままエリゼ宮の住人となった。一方それまでは沈黙を守っていた一般メディアは、夫人が大統領に与える影響が大きいと徐々にセシリアさんを批判するような特集を組むようになった。
Nicolas Sarkozy ニコラ・サルコジ氏がフランス共和国大統領に就任したのは、今年の5月。話題のファーストレディはわずか4ヶ月でエリゼ宮を後にした。この宮殿には365の部屋、957人の雇用人がいる。車だけでも61台もある。前シラク大統領夫人は「エリゼ宮が懐かしい」と語っているが、最初から「エリゼ宮には行かない」ともらしていたセシリアさんにとっては、遅すぎた選択だったのだろうか?Le Parisienは「もう決別したのか」と質問したのだが、公式発表は行われていない。
Cécilia est bien à Genève Tribune de Genève
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沖縄戦の集団自決を教科書から削除するか否かが問題視されている。この報道を読んで、2005年に自分で書いた記事を思い起こした。沖縄戦での「日本人としての共通の歴史認識」について、もっと真剣に語り合うべきだと思う。
「フランスとドイツ、共通の歴史教科書作成」
今年は第二次大戦終結から60年目の節目にあたり5月に各国で記念式典が開催されたことは記憶に新しい。また昨年のノルマンディー上陸作戦(1944年6月6日)60周年の式典でも戦後はじめてドイツのシュレーダー首相とドイツ人退役軍人が招待されたことも話題となった。
そしてフランスとドイツの退役軍人が互いの戦争体験を語り合い、手を取り合う場面がテレビで放映された。彼らは少なくとも70歳代後半である。このことが画期的であったということは裏を返せば、そのわだかまりがとけるまでそれだけの歳月が必要だったということだ。
いまのフランスの若者たちはドイツに対して特別な感情をいだいているわけではなく、欧州連合の同胞ととらえているが、まだ戦争の記憶をひきずって、ドイツ人をこころよく思っていないフランス人がいることも事実なのである。
戦争で多くの死者がでたことに加えてナチス占領時代のフランスではユダヤ人迫害に手をかしたフランス人も多かったのだ。ルイ・マル監督の映画『さよなら子供たち』はある転校生と級友とのつかの間の交流を描いたものである。
その転校生はユダヤ人で何とかそれをごまかそうとしていたのだが、調理場で働く少年によってゲシュタポに密告されてしまう。3人のユダヤ人少年たちと神父が連れ去られる場面は幾度見ても胸が苦しくなる。これは実話であるが、こういったことはフランス全土で起きたことなのである。
そんな苦い記憶を乗り越えてフランスとドイツで共通の歴史の教科書を使うことが検討されている。このプロジェクトは2003年のエリゼ協定40周年時に発足し、07年秋からこの教科書の導入が開始される。
8人の歴史家(各国4人)が概略を話し合い、高校生用に3冊の歴史教科書を共同執筆するのである。共通部分は4分の3で、残りはそれぞれの国で異なる。はじめに使用されるのは、ヨーロッパクラスのバイリンガルコースと海外にあるフランスの高校でまだはっきりとした数字はわからないが1万冊以上になる見込みである。これは強制ではなく教師はこの教科書以外のものを選択することも可能である。
欧州連合が拡大しつつある中で、フランスとドイツの連携は必須である。「ヨーロッパ市民として共通の歴史認識を持つ」というこのプロジェクトの意義は大きいといえるだろう。
参照
ノルマンディー上陸作戦から60年 記念式典のテレビ中継について

Au revoir les enfants さよなら子供たち【字幕版】(1987)
ルイ・マル監督がえがくナチス占領時代のフランス。子供たちの心理描写が素晴らしい。家族でみてほしい名作だ。
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フランス南西部に位置するBordeauxボルドー、Port de la Lune 月の港がニュージーランドで6月28日に開かれた選考委員でユネスコの世界文化遺産に登録された。日本人にとってはボルドーワインの生産地として知られている場所だ。Patrimoine mondial Bordeaux に詳しい情報がのっている。
Port de la Lune 月の港と呼ばれている理由はガロンヌ河が三日月形にカーブしているため。古典的な建築物と近代的な都市開発の調和した景観が評価された。対象地域は同市の半分にあたる1810ヘクタールで、エリアには350以上の建造物、147ヘクタールの保全地区、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路として1998年に世界遺産に登録済みのサン・タンドレ、サン・ミッシェル、サン・スーランの3教会が含まれている。
Le centre historique de cette ville portuaire située dans le sud-ouest de la France représente un ensemble urbain et architectural exceptionnel, créé à l'époque des Lumières, dont les valeurs ont perduré jusqu'à la première moitié du XXe siècle. Paris exclu, c'est la ville française qui compte le plus de bâtiments protégés. Elle voit aussi reconnaître son rôle historique en tant que centre d'échanges d'influences sur plus de 2000 ans, en particulier depuis le XIIe siècle du fait des liens avec la Grande Bretagne et les Pays Bas. Les plans urbains et les ensembles architecturaux à partir du début du XVIIIe siècle font de la ville un exemple exceptionnel des tendances classiques et néo-classiques et lui confèrent une unité et une cohérence urbaine et architecturale remarquables. Son urbanisme représente le succès des philosophes qui voulaient faire des villes un creuset d'humanisme, d'universalité et de culture. UNESCO世界遺産に選ばれて大喜びしているのは市長のAlain Juppé アラン・ジュペ氏だ。この慶事にボルドー市民全員を招待して世界遺産登録を祝う祭りが行われた。きっと年代もののおいしいワインをあけてお祝いしたことだろう 。
ふりかえればアラン・ジュペ氏の今年前半は波乱に富んでいた。ニコラ・サルコジ大統領に任命されフランソワ・フィヨン首相に継ぐ第二のポスト、環境・開発・エネルギー・運輸相として入閣したものの、すぐ後の総選挙でまさかの落選。がっくりと肩を落とした姿がマスコミにとらえられていた。ただしフランスでは大臣と市長を兼務することは珍しくなく、そのままボルドー市長をつづけていたのだ。
余談となるが、Alain Juppé アラン・ジュペ氏ほど浮き沈みのある政治家もめずらしい。ジャック・シラク元大統領の側近として首相を務めたこともある。つねに大統領候補といわれていたがジャック・シラク氏がパリ市長だったときの汚職疑惑の責任をかぶり、貧乏くじを引かされたとちまたではささやかれている。(そのひとつがこれ。仏大統領はアンタッチャブル ?RPR職員”架空雇用”疑惑。日本語の経歴はここで。 )
上の日本語の経歴には書かれていないのでもう少し付け加えると、彼は政界から離れていたことがある。04年に共和国連合(UMPの前身)のパリ市職員不正雇用事件で禁固18カ月(執行猶予付き)と被選挙権剥奪10年間という宣告を受けたのである。(減刑され執行猶予付禁固14カ月、1年間の被選挙権剥奪)。この判決後ボルドーの市長も辞任し新天地カナダ、ケベックの大学で教鞭をとっていた。そして昨年選挙でボルドーの市長に返り咲いたのだ。この華々しい世界遺産登録の知らせを受けた喜びは推して知るべしだ。
le blog-notes officiel d'Alain Juppé Alain Juppé アラン・ジュペ氏の公式ブログを発見!
Alain Juppé, battu, va démissionner du gouvernement Le Nouvel Observateur
Bordeaux classée patrimoine mondial de l'humanité Le Nouvel Observateur
ボルドーのみどころ フランス政府観光局
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フランスのAssemblée Nationale下院は6月から、下院議員577人やアシスタントなど合計1154台のコンピューターのOSをWindowsからUbuntuに移行した。多くのLinuxディストリビューションの中からUbuntuを選んだのは使いやすいからで、スペイン議会での導入例を参考としたもようだ。WebブラウザはFirefox、電子メールはThunderbird、オフィスソフトはOpenOffice.orgを使用する。
移行プロジェクトの予算は8万ユーロほどかかるが、全体の経費が節減できると判断。フランスでは2005年からla Gendarmerie nationale国家憲兵隊が7万台のコンピューターにOpenOfficeを採用しており、下院がUbuntu採用にふみきった理由のひとつとなった。
このUbuntuは最近ヨーロッパでもシェアを伸ばしているようだが、私には初耳だったので調べてみた。セキュリティに配慮して設計されていて、デスクトップおよびサーバーの無償セキュリティアップデートが、少なくとも18ヶ月間。長期サポート(LTS)版を利用すれば、デスクトップについては3年間、サーバーについては5年間に渡り提供というのはすごい。またCD-ROMから起動することができハードディスクにインストールしなくても使えるのも魅力がある。
Ubuntu(ウブンツまたはウブントゥ)て何?
Linuxベースのオペレーティングシステム。マン島に本拠を置くCanonical, Ltd.がスポンサーとなったコミュニティで作られている。ラップトップ、デスクトップ、そしてサーバに利用できる。このOSには、Webブラウザ、プレゼンテーション作成、文書作成、表計算、インスタントメッセンジャーなどのアプリケーションが含まれる。
Ubuntu Japanese Team 日本におけるローカルコミュニティチームによるWiki、メーリングリスト。日本語ローカライズ版を配布。
Ubuntuにおけるセキュリティ
Ubuntuに関する書籍、DVD
Ubuntuの創始者であるMark Shuttleworthマーク・シャトルワース氏は2002年に2000万ドルを支払って宇宙飛行したことでも有名 インタビュー(仏語)
OpenOffice.orgて何?
ワープロや表計算などを含むフリーのオフィス統合環境。アメリカSun Microsystemsの有料オフィス統合環境「StarOffice」から一部機能を省いてオープンソースで開発されている。「Microsoft Office」と操作性やデータの互換性がある。また「Word」や「Excel」などのファイルを読みこんだり書きこみもできる。ワープロソフトの「Writer」、表計算ソフトの「Calc」、プレゼンソフトの「Impress」、ドローソフトの「Draw」、データベースソフトの「Base」、数式エディターの「Math」の6つのソフトを総称したもの。
OpenOffice.org日本ユーザー会
Mac、Linux、Windowsに感染するOpenOfficeワーム--セキュリティ企業が警告
OpenOffice、Mac対応アルファ版をリリース(CNET Japan) クラッシュデータを破壊する恐れがあると警告表示
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「世界の果てまでイッテQ!」で放送されたナウル共和国の現状。成人男性の90%が失業中。おまけに糖尿病予備軍の人数が人口比率で世界一。しかしこの国、今から数十年前には最もうるおっている国だったのだ。
もともとは農業や漁業で自給自足の生活をしていたナウルの人々。しかし今から40年前。リンが肥料の原料として海外に売れることを知ったときから豊かな生活を求め、リン鉱石を掘って掘って掘りまくった。そして、その収益を国民全員に均等に分配するという政策により、1981年。ナウルは国民一人当たりの収入を示すGDPがアメリカや日本をはるかにしのぐという豊かな黄金の時代を迎える。もはや国民は働くことを忘れ、海外旅行に外車、そしてグルメと天国のような生活を謳歌したのだった。
ここには数字が書かれていないが、当時のナウルのGDPは20000ドルで、これは世界一だったというナレーションだった。同時期のアメリカ13500ドル、日本9900ドルと比較すると格段に多い。それに医療費、学費、税金も無料だったのだから、あくせく働く必要もない。だが、こんな贅沢ができたのもわずかの期間だけ。あぶく銭は蜃気楼のように消えてしまった。
太平洋の小国であるこの国は一見日本とは関係ないように思えるが、かつて日本軍が占領していたこともある。現在では輸出の主要貿易相手国として日本、インド、韓国があげられている。それに日本は補助金も出しているそうだ。
だが地下資源が枯渇し、2000年に入ると国は破産状態になる。収入がなくなっても人々は働く意欲を失ってしまい、毎日のらくらしているだけ。しかも冒頭にのべたように食生活の偏りから糖尿病患者がうなぎのぼり。これが悪夢なら目がさめればおしまいだが、一気に転落してしまったナウル共和国は今後いったいどうなるのだろう。
これはナウル共和国だけの問題ではない。石油の尽きる日もはるか未来のことではないし、そうなれば地球規模で影響がでる。長いこと日本を離れていて帰ってきたら、風力発電装置が浜辺に林立していて驚いた。バイオ燃料やエコ燃料も注目の的だ。こうやって夜に電気をつけてテレビを見られることを感謝しないといけないと、画面を見ながら考え込んでしまった。
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Mercedes-Benzメルセデス・ベンツのCクラスが7年ぶりにモデルチェンジしていよいよ登場する。このCクラス、購入する年代層は幅広いが、女性が3-4割をしめているという。ただ国内での販売台数は減少している。反対に同価格帯では日本では2005年4月にフルモデルチェンジをしたBMW 3シリーズの伸びがめだっている。
そこで今回のモデルチェンジではAvantgardeアヴァンギャルド、Eleganceエレガンスと2タイプが同時に発売されることになった。ライフスタイルに合わせて選択できるようにしたからだ。女性客を意識して「ミニスカートでも乗り降りしやすいし、ネイルアートしていてもドアを開けやすいように配慮している」そうだ。
「新型もいいけれど、やはり古いベンツが好き」という人にとってメンテナンスが悩みのたね。そんなオールドベンツファンたちの間で口コミで広がっている会社があるのだとか。大阪にあるWERKEヴェルケだ。ここはオールドメルセデスとオールドポルシェの専門店でスタッフは無類の車好きがそろっている。
どんなオールドベンツがあるかはこの写真をどうぞ。愛車の調子が悪ければ部品を本国から取り寄せることもできるし、整備をまかすこともできる。直輸入なので割安価格だそうだ。オールドメルセデスとオールドポルシェのファクトリーというブログもおもしろい。1962年~1967年にわずか2,419台しか製造されなかった300SEクーペが、3台もあるというのだから、こだわり具合もはんぱではない。
ベンツファンは「いちど乗るとやみつきになる」というが、メンテナンスさえしっかりしていればすぐれた耐久性があるそうだ。部品が手にはいらないと修理をあきらめる前に相談してみたらどうだろう。
メルセデス・ベンツ オフィシャルサイト
Cクラス ニュータイプ 中身をチェック
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このM6のニュース映像ではこれまでの歴代の大統領の写真と比較している。第五共和政の歴代大統領のうち図書室で撮影したのは4人。サルコジ大統領は三色旗と欧州連合の旗を用いた。ジスカール=デスタン大統領はフランスの国旗と顔のアップという大胆な構図。シラク大統領は庭で両腕を後ろに組んですっかりリラックスした様子でうつっている。
第五共和政の歴代大統領(1958年 - )
1958 - 1969 シャルル・ド・ゴール 図書室
1969 - 1974 ジョルジュ・ポンピドゥー 図書室
1974 - 1981 ヴァレリー・ジスカール=デスタン 三色旗 顔のアップ
1981 - 1995 フランソワ・ミッテラン 図書室 本を手にしている
1995 - 2007 ジャック・シラク エリゼ宮の庭
2007 - ニコラ・サルコジ 図書室 三色旗と欧州連合の旗
こちらは肖像写真を専門にとっている写真家Olivier Roller がそのテクニックについて自分の感想をのべている映像。
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1989年3月23日、アメリカのExxonエクソン社(現在はExxon Mobil Corporation)の自社タンカーExxon Valdezエクソン・バルディス号がアラスカ沖約20マイルの海域で座礁。11の貨物油タンクのうち8タンクと5のバラストタンクのうち3タンクが損傷を受けた。
この結果、積載していた原油約20万トンのうち約4万トンが船外に流れ出した。まずはじめに事故後の写真(google photo)を見てほしい。真っ黒なオイルに覆われて死を待つだけの鳥や海獣たち。そして今話題の「手つなぎラッコ」と同じようにしっかりと手をとりあって泳いでいるラッコの写真(Daily News file photo)がある。握った互いの手は命の絆。いきなり広がった黒い油膜になすすべもなくおびえるしかないのだから。
1400隻の船、85機のヘリコプターと1100人の作業員が懸命の作業を開始した。海鳥やラッコ、アザラシなどの海獣を救い、海岸に打ち上げられた油の塊を除去するのだ。ニュースを知りボランティアも応援にかけつける。それでも約2400キロに及ぶ海岸線が汚染されたのである。作業は容易ではない。ニシンや鮭などの魚が打ち上げられ、鳥たちが空から落ちてくる。そして海獣も次々と息絶えてゆく。
Exxon Valdezのこの事故は米国沿岸では過去に例をみないほどの環境汚染をもたらした。統計資料がないので正確にはわからないが、40万羽の鳥たち、ラッコは6000頭が死亡したと推測されている。
この事故を教訓として、1990年2月、国際海事機関(IMO)総会で「油による汚染に関わる準備、対応及び協力に関する国際条約」(OPRC条約)が採択された。
① 自国の船舶への油汚染緊急計画の備え付けの義務
② 自国の船舶による油の排出及び汚染の通報手続き
③ 油汚染報告を受けた際の措置
④ 油汚染に対する準備及び対応のための国家システム構築のための緊急時計画の策定
⑤ 油汚染対応における国際協力
⑥ 研究開発・技術協力
環境用語解説(広島商船高等専門学校)
また1992年には海洋汚染防止条約(MARPOL)が改正され、ダブル・ハル(二重船殻構造)が義務づけられた。この情報はエネルギー輸送に欠かせない大型タンカーに載っている。 JOGMEC NEWS 2006 09
事故から年月がたって海はいったいどうなったのだろう。共同通信に「環境汚染、予想以上の規模 89年米原油流出事故後」という記事があった。2003.12.19
1989年に米アラスカ沖で起きたタンカー、エクソン・バルディズ号の座礁による原油漏れ事故で、生態系への悪影響は、これまで考えられてきたよりもはるかに大きく長期間にわたるとの分析を、米ノースカロライナ大などの研究グループが19日付の米科学誌サイエンスに発表した。 グループのチャールズ・ピーターソン博士は「原油に含まれる有害成分は、ごく微量で魚の生息などに 悪影響を及ぼすことも分かった。新たな環境基準を設定し、原油の流出防止対策を強化する必要がある」 と指摘している。 グループは、大きな被害を受けたアラスカ北部海岸で行った調査に、他の研究機関や政府の研究結果を 加え、事故の影響を評価した。 この海域では事故直後に2800匹のラッコが死に、2000年になっても個体数に回復の兆候がない ことが判明。カモなどの海鳥の死ぬ率も長期間にわたって高い状態が続いていた。(共同通信)
そのほか日本語で読める記事をいくつか載せておく。ぜひ目をとおしてほしい。
エクソン・バルディーズ号事故から15年、今なお続く偽りの歴史~グリーンピース、エクソンモービル社に要請書を提出~
エクソン・バルディーズ号事件
CYAO's notebook : true stories
石油メジャー「エクソン」ボイコットキャンペーンを開始=憂慮する科学者同盟はじめ12団体
このような悲しい事故は世界のあちこちで頻繁におきている。それらをまとめたブログがある。知床・油汚染海鳥漂着問題だ。日本野鳥の会オホーツク支部の人が書いているが、まとめて読むと、こんなにあるんだと改めて考えさせられる。海に囲まれている日本。エクソン・バルディス号の事故は決して他人事ではないことを心に刻んでおこう。
ラッコに関するリンク
ラッコ ってこ んな 生き物 なんで す!! 情報がよくまとま