
長編歴史映画 Les rois maudits 「呪われし王たち」がテレビ局France2で現在放映中だ。というのは、エピソードが5話(各90分)にわかれていてすでに第4話まで放映されたからだ。
時代は14世紀。フィリップ4世が統治していたころのフランスが舞台で、イギリスとフランスはこれから百年戦争に突入してゆくところである。陰謀や裏切りが渦巻く中世。建国間もないエルサレム王国の治安維持を目的として第一回十字軍のあとで結成されたテンプル騎士団は広大な所領をヨーロッパ各地に所有し、金融業を営んで巨万の富を築く。国王フィリップ4世は、騎士団の撲滅をはかり異端の疑いありと告発する。
残忍な宗教裁判と厳しい拷問の末、テンプル騎士団は解散を余儀なくされる。多数のメンバーが火刑になった。ジャック・ド・モレーはめらめらと燃える火に身を焼かれながら、王や迫害者たちへの呪いの言葉を残す。騎士団の所領は聖ヨハネ騎士団に移管されたが、財産の一部は王の要求により王権に移譲された。そしてジャック・ド・モレーの予言どおりに呪われた人物はひとり、またひとりと命を落としてゆく・・・
Maurice Druonモーリス・ドリュオン原作でJosée Dayanジョゼ・ダヤン監督の作品。なにしろ超大作。歴史も込み入っているし、登場人物が多いのでこれは誰だったかとよく考えないとわからない。
その核となっているのがこの写真のふたり。Robert d'Artois ロベール・ダルトワを演ずるPhilippe Torretonフィリップ・トレトンはいつも真っ赤な洋服を着ていて他のテレビ番組では「赤いフェラーリね」なんてからかわれていた。ほかにこんな服装をした登場人物はいないので、すぐに区別できる。でも髪型がいつも乱れていて、櫛をかしてあげたいなあ。
その叔母の伯爵夫人役はJeanne Moreauジャンヌ・モロー。波乱万丈の人生を雄々しくというかしぶとく生き抜いてゆく伯爵夫人を堂々と演じている。いったい何歳なのだろうと思って調べてみると、もう77歳。おそれいりました。
映画の装飾が中世というより、いかにも現代風。サイトには、このデザインを手がけたYann Mercierのインタビューも載っている。「ある日監督から電話がかかってきて、あなたにお願いしたいおもしろいプロジェクトがある」と言われ「これまでの中世のイメージを覆すデザイン」を依頼されたいきさつが書かれている。これは好みの問題だろうがやはり異質な感じがする。
来週の最終回はどうなるのかドキドキしながら待っているところだ。私は楽しみにしていたのに、先週月曜日の第3話を録画し忘れた。ちょうどナントに行った日だったので思い出したのは向こうについてからだった。第3話も見たいなあ・・・
Les rois maudits 関連リンク
Les rois maudits 公式ホームページ フランス語
映画の内容、キャスティング、歴史解説など充実した中身。ここで復習できるのでありがたい。ホームページからDVDにダウンロード可(有料)
Les Rois maudits 3枚組みDVD(上記写真)

Maurice Druonの原作本
Les Rois maudits, Tome 1 : Le roi de fer ; La reine étranglée ; Les poisons de la couronne
Les Rois maudits, Tome 2 : La loi des mâles ; La louve de France

Les Rois maudits, Tome 3 : Le lis et le lion ; Quand un roi perd la France
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